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2016年2月10日 (水)

普通であることってなんだろう

普通の暮らしを送りたい。そんな言葉をよく聞く。普通の反意語は特別?異常?まあとにかく、普通であることは普通なわけで、日常が予定通りに進行している状態なのだろうと思う。

身体機能や頭脳が普通っていう場合は、何かしらのチェックテストがあって、数字に表れたりするわけだけれど、精神性や感情や個性などという抽象概念となると、とたんに普通という基準は分からなくなる。

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例えばトイレに入ってトイレットぺーパーが無ければ大変で、普通の状況ではない。しかし、トイレットペーパーのはじっこが折りたたまれていなくて使いづらいのは、どうだろう。とるに足らないことだと笑う人と、この状況が好ましくないと言って、会社の朝礼で清掃係りのものに、苦情を述べる人がいるかも知れない。

人とちょっと違うことをしたり、考え方がちょっと違うだけで普通じゃないと判断される社会になってきた。その価値基準が差別を生んでいる。肥っているから普通じゃない。頭が悪いから普通じゃない。声がおかしいから普通じゃない。ハゲているから普通じゃない。

これって、実はトイレットペーパーのはじっこが折りたたまれているのかそうじゃないかぐらいの違いなのではないだろうか。お尻を拭こうが、鼻をかもうが、そんなことは知っちゃこっちゃない。紙にはかわりがない。

ちょっと行動が怪しいと、すぐに病院に連れていかれて、病名がつけられる。そして病名がつくとそれで納得する。まるでその病名がその人の人格でもあるかのように独り歩きをしてしまう。

現在僕の母親は外傷性くも膜下出血の後遺症によって、多くの記憶が喪失した。認知症という病名が付いた。しかし彼女の魂の本質はなんら変わっていない。四半世紀前に他界した自分の夫の存在があやふやになっても、たとえ息子である僕の顔を認識できなくなったとしても、彼女の本質は変わらない。

それが普通なことなのだと僕は思っている。

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