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2015年11月26日 (木)

気持ちを代弁してくれたつぶやき

なんか今年の後半になって、僕の塾がようやく本来の塾になってきたような気がする。震災があって、脱力していた僕の精神というのか魂が、ようやくやらなければならないことに意識が向き始めてきたって感じがする。

じゃ今までの4年間は何だったんだと言えば、癒しの期間だったんじゃないかな。さぼっていたわけじゃないし、やる気がなかったわけじゃない。ただすべての活動が、なんていうのかな、ブレーキに常に足がかかった状態というのかな、割り切り感がなかったように思う。

周りもそうだったと思うけれどけれど、震災による津波や原子力発電からの放射能汚染があって、日常に戻ることの不謹慎さみたいなものを、ずっと抱えてきたような気がするんだよね。亡くなった方々への鎮魂ということもあって、自由に対する遠慮がどことなくあって、商売をやるにも楽しみを求めるのも、ひそっり感があったように思う。

確かに震災以降生活に苦しむ人たちを横目に、贅沢や華美な生活はどうかと思うけれど、自分が向かわなければならない方向に、そろそろまっすぐ向く時期だと思うね。

塾の中3生が言ってた。小学校から塾に通えばよかったなって。小学生の時震災があって、なんか塾っていう感じじゃなかったもんな~とつぶやいていたけれど、多くの人たちの気持ちを代弁してくれたつぶやきだったような気がする。

Photo


毎日テレビでこのような映像を見て、前向きになれっていうのが、難しかったよね。自動車で30分も走ればどこもかしこも瓦礫の山で、風景の中の悲しみや痛みがどうしようもないほどに、心をかきむしっていたよね。

震災後期末テスト直前と言っても、さっぱり生徒が遠慮して来なかったんだけど、今回の期末期間は、てんやわんやだった。ようやくかつてのかねごん塾のにぎやかさ、ハチャメチャさ、そして活力が戻ってきた気がする。ここまで復活するのに5年近くかかったわけだけれど、決してないがしろには出来ない期間だったし、多くの学びと、そして怒りと、悲しみが錯綜した5年弱だった。

震災直後は、いい大学に受かっても、一流会社に就職できても、嬉しさを爆発出来ない雰囲気ってあったよね。でももういんじゃないかな。復興という呪縛、希望という押しつけから脱却して、各人の魂の赴くまま、もう少し気ままになって、もう少し自己顕示欲を爆発させていいと思うよ。

僕もそうするつもりだ。

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