明らかに老人的読書嗜好になってきた
本は図書館から借りるけれど、僕は基本的に図書館では本を読まない。正確に言うと読めない。最近は立ち読みOKどころか、テーブルまで用意している本屋さんがあるけれど、そこでも読まない。
周りで本を読んでる人がいると、読書に集中できないというのが主な理由なのだが、外の風景が目に飛び込んで来ない室内での読書が嫌なのである。自分でも理由がわからない。したがって僕が本を読む場所は限られてくる。
周りからいい加減にしたらと言われるぐらい本好きである。そのつけが視力に現れて、老眼が加速している。困ったものである。教室内にも、家庭内にも、あちこちに僕の老眼鏡が錯乱している。
少なくても年間200冊以上は本を読む日常なのだけれど、昨年から僕の読書傾向に異変が現れている。それは同世代の作家ばかり読み漁っているのである。きっと同世代の作家のエピソードなり思想体系に触れて、過去を懐かしんでいるのかも知れない。明らかに老人的読書嗜好になってきた。
いま読んでいるのは岐阜県出身1959年生まれの奥田英朗さんの小説だ。彼は『空中ブランコ』で2004年直木賞を受賞しているが、個人的には大藪春彦賞を受賞した『邪魔』が面白かった。家庭内や職場における人間関係の稀薄さと、一種の狂気があまりにも日常的に描かれていて、ドキッとするサスペンスがたまらなかった。
この後は1960年生まれの天童荒太さんの作品に着手しようかなと思っている。
ところで先月一関市藤沢町の出身である楡周平さんの作品につて書いたのだけれど、楡さんの従兄弟である開業医の先生からメールを頂いた。実はその先生と先日某会合でお合いして名刺の交換をさせていただいたのだけれど、知っていれば、いろいろお聞きしたいことがあったのにと、残念無念のかねごんであった。
読書の秋である。また新たな出逢いを求めて、僕の読書の旅は続く。
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