浅沼利一郎著・宮澤賢治と早池峰を翔る
この本を書かれた浅沼利一郎さんと、先月直接お会いして話を伺うことができた。こよなく早池峰山を愛する登山家で、宮澤賢治を賢治先生と呼ぶ真摯な宮澤賢治研究家である。
浅沼さんはきっと早池峰には数百回登っておられると思う。著者のなかで語られる早池峰の四季折々の姿の描写は圧巻だ。
わずか15回ほどしか早池峰山に登ったことがない僕が言うのもなんだが、僕が今までに読んできた早池峰山に関する本の中では、浅沼さんの本が一番詩的だ。早池峰の美しさが行間からあふれだしてくる。
宮澤賢治の作品には、早池峰を舞台にした作品が多くある。僕が大好きな『どんぐりと山猫』もそんな賢治の作品である。主人公のかねたいちろうが、僕と同じ苗字だったこともあり、小学校のころに、シンパシーを感じて読んだのを覚えている。
そんな話を浅沼さんとしていた時に、浅沼さんから驚くべき話を伺った。なんと「かねたいちろう」の生家が実際に早池峰の麓の村にあるというのだ。浅沼さんが写した写真を見せて頂いた。
かねたいちろうが歩いたどんぐりと山猫の森を、いつか歩いてみたいと思う。
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