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2015年9月18日 (金)

初老オヤジの憂い

外は土砂降りの雨だ。また稲刈りが延期という感じだ。もう雨はいい。

昨日とある本を読んでいたらこんなことが書いてあった。

「地方の離婚の多さは、少ない出逢いの中で結婚してしまうせいだ。さして惚れ合ってもいなからいとも簡単に浮気する」

かなり辛辣な表現だが、様々な想いをかきたてる言葉ではある。出逢いが少ないのは田舎に限ったことではない。都会とて同じだろう。

離婚問題というのは、本当に子どもにとって深刻な問題だ。実はこのブログを僕の親戚も何人か読んでいるようなので、身内のことはなかなか書けないのだが、あえて今日のテーマの離婚ということで書かせて頂く。

僕はこの年代では珍しく一人っ子だ。しかし父親の兄弟が多く従兄弟がいっぱいいる。その従兄弟たちの中に、長男が7名いるのだが、離婚率は70パーセントだ。冠婚葬祭などで顔を合わせても、離婚して子どもが母親側に引き取られているので、子どもの話は基本的に禁句だ。

僕の長男の小学校時代の同級生の親御さんは、45パーセントがすでに離婚している。驚異的な数字だ。

我々の世代では、お見合い結婚が多かったように思うのだが、周りを見渡すとお見合いがきっかけで結婚したカップルの離婚は少ないように思う。

熟年離婚はすでに子育てが終わっているので、子どもへのダメージは少ないだろうけれど、若い夫婦の離婚の増加は、教育上様々なビハインドを子どもたちにもたらしてしまう。

携帯の普及に伴って離婚が増加してきたということも言えるのだが、問題は性の意識が欧米的になり、あまりにもオープンになってきたことが、家庭崩壊の一因になっている気がする。

成人式に於ける性意識のアンケート調査を見ると興味深い結果が出ている。昨年の調査によると、成人式を迎えるまでに性的な関係を伴った恋愛を経験したのはわずか18パーセントなのだと言う。わずかと言うのは僕の個人的な感想なのだけれど、皆さんはどう受けとめるだろうか。

高校生や中学生に結婚願望を尋ねると、女子生徒のほとんどは結婚を早くしたいと答えるが、男子生徒は結婚には前向きではない。

「自分が働いたお金を家族や子どものために使われるのは嫌だ」こんな回答をしてきた高校生の男子さえいる(笑い)。

結婚を維持できる精神性が現代の男子には欠如しているのだろうか。離婚率の増加を心配する前に、結婚しない若者の増加を心配した方がいいかも知れない。

高校によっては生徒間の濃密な恋愛を禁止している学校もあるわけだが、逆に高校時代あたりにしっかりした恋愛を経験させないと、そのまま大人になっても恋愛が出来ず、結婚にいたる恋愛を出来ない若者が増加していくのではないかと危惧している。

息子や娘の成人式に、喜々としてビデオカメラを抱えて出かけて行く現代の親御さんたちを見るにつけ、いろいろと考えさせらてしまう。

離婚がいけないとかいいとかという議論はさておいて、人間を愛することの意味を、文学作品を読まなくなった若者たちに教示する必要はありそうだな・・・・

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