信念は、必ず人間の生きるべき道を照らす燈明となる
6月に入ってから、塾を開く時間が夕方5時以降になった。塾近くの事務所で昼働いているからなのだが、塾生の皆さんにはご不便をおかけしている。
僕の塾にとっては日常のことだけれども、バイトをしないことには塾を維持することができない。周りからは安すぎるから月謝を上げたほうがいいですよと言われるのだけれど、そう言ってくれる人に限って塾にはお子さんを入れてくれはしない(苦笑い)。
個別指導で月謝を安くしている理由を僕はこのブログで湾曲的に説明はしてきたけれど、本当の気持ちを書いてこなかった。このブログも8年目に入ったので、ぼちぼち本心を打ち明けようと思う。
月謝を上げないで頑張っているのは、生徒数が少なることを心配してのことでもないし、自分の仕事に自信がないからでもない。とっくの昔から生徒数は、教室を維持する人数を下回っているし、塾生が合格してきた大学は東大や早慶をはじめとして一応一流と言われるところに導いてきたつもりだ。
僕はお金がないから教育を受けさせられないという状況が嫌いなのだ。もっとはっきり言おう。お金持ちだけが良い教育を与えられるという状況が嫌なのだ。それだけのことである。
小学校の高学年から中学3年まで、諸所の事情により我が家は生活保護家庭だった。この諸所の事情はすでにこのブログで書いたので割愛するが、お金がないと家庭はすさぶ。勉強する意欲などどこかへ行ってしまう。それを僕は僕自身で経験した。
だいぶ荒んだ生活をしたが、読書が僕を最後の最後で崖っぷちから救ってくれた。高校も大学も私学だった。お金がないわが家にとって、自分で授業料を払うことは必然的に当然のことだったので、奨学金とバイトには大変お世話になった。
高校時代予備校に通う同級生が羨ましかった。バイトが忙しい僕にとってそんな余裕はなかったし、親に無心することも不可能だった。真夜中にラジオから流れて来る大学受験ラジオ講座を聞きながら、僕はまだ見ぬ都会の暮らしに夢を追い求めていた。
塾の玄関に僕の人生の座右の銘を記したボードを飾っている。
There is a will, there is a way !
意志あるところに道は通ずる。
信念は、必ず人間の生きるべき道を照らす燈明となると、僕は信じている。いかなる環境にもいかなる逆境にも、道はある。
その道を歩めるかどうかは、意志力だと思う。しがらみや、社会の縛りなんか気にしないで、行きたい道を行けばいいのです。頑張りましょう!
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