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2015年5月12日 (火)

僕の一番好きな仕事

7年ぶりに昼の仕事がなく、毎日草刈やら草むしりをしながらぼ~と過ごしている。夕方からの塾の仕事も、今は暇な時期。

かつては若かったのでバイトを探そう思えば、それほど苦も無く仕事にありつけたのだけれど、さすがこの年になると、職安の紹介を頂き履歴書などを送っても、なかなか面接までは行き着かない。当然と言えば当然のことだろうと思う。通訳等ののボランティア活動の仕事はあるようだけれど、さすがにボランティアは勘弁を願いたい。

僕の経済的窮地に及び、我が家内が20年ぶりに会社員として復帰した。フルタイムの仕事なので、今まで自宅で行ってきたこども教室も変更を余儀なくせざるを得なくなった。それにしても僕と2歳半しか違わない我が女房が、一発の書類審査と面接で正社員待遇とは、すでに3度ほどこけている僕にしてみると実に肩身がせまい

東京で暮らしていた頃、財布に120円しか入っていなくて1週間を乗り切らなければならない時があった。実家から送られてきていたお米を先輩に買ってもらったり、駅周辺で拾ってきたコカ・コーラのビンを酒屋にもっていって買い取ってもらったり、今だから言えるが、一歩間違えばホームレス状況に陥りかねない状態だった。

この年になるまで、実に様々なバイトやパートをやってきた。ゴルフのキャディ・新聞配達・家庭教師・キャバレーのバーテンダー・測量補助・花屋さん・スーパーでの天外売り・エアコンの外壁取り付け作業・そして高校や短大の非常勤講師などなど。すべてのバイトやこれまでにやってきたボランティア活動等を記していったら、このブログの一日分のスペースが埋まってしまうだろうと思う。

貧乏暇なしを絵に描いたような僕の人生だったような気がする。それもこれも、塾という仕事が好きだからやって来れた人生だったと思う。お金に苦労しても、身体がしんどくても、塾で勉強を教えている自分が一番好きだった。その思いは今も変わらない。

確かに塾だけで食えていければいいのだけれど、年ごとに生徒数が猛烈に変動するこの仕事は、どう見ても安定する仕事ではない。

合格させれば成り立つ仕事と思われている方もいらしゃるかも知れないが、個人塾はそんなに甘くない。一番厄介なのは「あの生徒がいるので塾には入りたくない」とか「あそこの家とは付き合いたくないので、塾をやめます」などなど、ありとあらゆる私情や感情が、錯綜しそして僕を襲って来る(苦笑い)。

あの先生は年寄りだから嫌だと言われたら、その時はこの業界から離脱する時だろうと思う。卓球では、部活をやっている並の中高生には負けない自信がある。さすがにテレビ番組の流行にだけはついていけないが、若者が読んでいる本には、出来るだけ目を通すようにはしている。

54歳の爺の戦いはまだまだ続きそうだ。いや続けなければならない。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

こんにちは、学び舎です。

私も、この仕事が一番好きです。この仕事だけで食べていけたらそれでいいと思っています。現実はなかなか厳しいですが。

「あの先生は年寄りだから嫌だ」と言われたら、私も教室をたたんで廃業しなければいけないかもしれません。しかし、あまり年齢は関係ないのではないかという気もします。予備校に通っていた頃、英語の名物講師は相当高齢のお爺ちゃんでした。けれども、その人間的な迫力と講義にかける情熱は、ひしひしと十代の若者たちにも伝わって来ました。だから人気の講座だったのだと思います。

精神的に老けこまないように、気力だけは保っていたいと思うこの頃です。

(かねごん)
小林先生コメントをありがとうございます。
気力と精神力はまだまだありそうな気がしますが、
判断力が少しずつ劣化しているかなと感じているこの頃であります。その結果が今年のような窮地を呼び込んでしまうんでしょうね。
しかしこうやって塾をやっていけることに感謝ですね。

久しぶりにコメントしてみます。

「塾で勉強を教えている自分が好き」
僕にはまだここまではっきりした感情はないかもしれません。

僕は果たして...
勉強が好きなのか、教えるのが好きなのか、塾が好きなのか、四畳半が好きなのか、思わず悩んでしまいました。

でその結果、子どもは好き。これだけは自分の中でしっくりきた感があります。
こんなこと生徒には言ったことありませんが。

(かねごん)
永田先生コメントありがとうございます。
高校や短大の仕事をやってみて気づいたのですが、やっぱり僕は塾教師なのだと思います。
ちみちみちと、生徒のペースで、そして自分のペースで教え、そして学ぶことが性に合っているんですね。
簡単に言ってしまえば、何物にも拘束されず、仕事をすることが好きなんだと思います。我儘人間だと言う事でしょうね。

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