春がやってきて
思ったように人生を歩むことはなかなか難しい。自分がやりたいことを押し通すことは、時にそしられ、時に信用を失う。
ありきたりの常套句を並べられて、普通に生きることを強いられる若者たちは、大人の言葉に屈するのではなく、大人社会の常識に洗脳されてしまうのだ。実は我々大人も、普通に生きるということがどういうことなのか分かっていないのに、世の中の既成事実に抑圧されて、言葉を発することを忘れてしまっている。
目立たないように、そして失敗しないように生きている人は多い。心に抱えた爆弾を破裂させるような無謀なことはせず、嵐が去ることをじっと待っている、そんな人生を過ごす人は少なくないだろう。
命のエネルギーは、どんなに控えめに生きても、良くも悪くも周りを溶解する。それは春が近づき、雪山の木々の根元の雪が、溶解していく姿にも似ている。自分が気づかないだけで、その力は計り知れないのだ。
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