どうにもならないことは忘れてしまうのが一番幸せだ
ドイツのことわざに、どうにもならないことは忘れてしまうのが一番幸せだというのが、あるらしい。
本当に忘れてしまいたいことはたくさんある。掌の指を数え終わると還暦がやってくる年だが、多くの恥と、多くの後悔が、身体と脳裏にしみこんでいて、思わず叫びたくなる時がある。
子どもの頃、人生はなんて長いのだろうと思った。この年で自分の人生を振り返ってみるとやっぱり長かった。長すぎて本当に様々な想いが、巡りくる。
高校受験に失敗した年の夏、僕は川島英吾のライブに1人で出かけて行った。会場は一関体育館。体育館があった場所は現在一関図書館になっている。
ギター一本で歌う彼の歌の迫力に、僕はたじろいでしまった。彼は歌手と言うよりは、宗教的伝道師なんじゃないかと思った。川島の弾くギターやピアノは、決して上手いとは言えないが、魂を揺さぶる音だ。
カラオケでこの歌を歌うおじさんは多い。僕は川島英吾の歌は歌わない。いや歌えない。彼の書いた歌詞が、僕のようなだらだら人間には神聖すぎるのだ。
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