僕の塾に通ってくれてありがとう
25歳に結婚をした。29歳の時に長男が誕生し、同じ年父が亡くなり、自宅のある花泉に戻った。
嫁さんと息子と、母と祖母を養うべく、農家をやりながら一関で塾を始めた。毎月支払う光熱費・年金・健康保険税・固定資産税、そして教室の家賃から車のガソリン代、保険代。29歳の僕はくらくらした。生きて行くということはお金がかかることだと、めちゃくちゃ実感した。荒野に一歩踏み込んだなら、後戻りはできない。ゆえに頑張らなければならなかった。
来月の15日は、塾の開校記念日だ。25年間船出したまま漂流してきた気分だ。僕はどこに行きつこうとしているのだろうか。目的地は未だに見えてこない。きっと見えないのが人生であり、見えないゆえに生きて行けるのだと思っている。
楽な道のりではなかった。しかし、ここまでやってこれたのは、多くの方々の支えのおかげだと思っている。感謝で一杯だ。25周年は何かイベントをしようかと考えていたが、毎日がイベントみたいなハラハラドキドキの日々なので(笑い)、特別なことはやらないことにした。粛々と開校記念日を迎えたい。
ふと考えたら、来年は結婚30周年だ。25歳で籍を入れ、そして僕は来年55歳になるので、そういう計算になる。いや、年も取るわけだ。
この年になって言うのもなんだが、50代になっても僕はまだまだひよっこだと思う。煩悩と欲望と、しがらみに苛まれ撃沈しそうだ。生徒たちの前では悟ったような大人のふりをしているけれど、制御不能になる自分の日常にいらだつことが多い。
思うようにならなのが人生だよなんて、気取るつもりはない。最後まで自分の生きざまを世間にさらして、進んで行くことしかできないようだ。
今週そして来週が塾での最後の授業になる生徒が多い。僕が語る言葉は何もないが、彼ら彼女たちの人生の幸せを必死に祈りたい。僕の塾に通ってくれてありがとう。
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