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2015年2月17日 (火)

男女交際

友人がぽつりと言った。

「あのころ発情していたからな」

人は思春期を迎えると発情する。生理学的にも肉体的にも。

そっちの方向にフェロモンがバリバリ拡散されれば、理性はどこへやら。悲しき性(さが)の奴隷に呪縛され、精神は漂泊する(笑い)。

時に学問を放棄し、仕事さえ放棄する暴挙に慢心してしまう若者が出てくるのは世の常だ。男が女を求め、女が男を求めることは、まったくもって自然なことなのだが、そのことに対するストレスと向き合うことなく、欲望のまま行動することは日常のバランスを欠いてしまう。

じつは中学生や高校生にとっては受験や就職活動より重大な問題であるにも関わらず、世の中ではないがしろにされる傾向が強い。はっきりと言ってしまえば、だれもが通ってきた苦悩にも関わらず、自称良識ある大人たちは蓋をしてしまう。

かつての同級生や今の高校生もそうだが、彼女や彼氏がいる高校生たちは、学校の授業が終わった後のランデブーに思考が呪縛され、もはや理性のかけらもない(笑い)。

まあ確かに受験勉強やクラブに汗を流すよりも、ずっと刺激的で楽しいことが待っていれば、そっちの道に驀進いていくのは当然だろう。・・・・でもそういった生徒たちに学校の先生方はどんなアドバイスや生徒指導をするんだろうか。

僕はある意味良識ある教師でないので、直球勝負の言葉を投げかける。

「結婚したらいやでも、頑張らなければならないし、やりたいだけやれるんだから、今から頑張りすぎると飽きちゃうぞ。まあ今しかできないことがあるからさ、そっちにエネルギーをちょっと持っていったら」

こんな感じ。生徒は目をぱちくりしている。

性衝動に対するアドバイスは、オブラートで包んだおとぎ話では、現代っ子は聞く耳を持たない。

日本の民法では親の同意が必要と言えども、女子は16歳、男子は18歳になれば実質的には結婚が認められている。高校生が付き合うことを否定する根拠は実は法律的には何もない(当たり前の話だけれど)。未成年者という言葉や、校則という言葉が持ち出されるが、婚活に悩む成人男子や女性を見るにつけ、学校サイドの交際禁止処置は時代遅れなのではないだろうか。

今若い親御さんの中には、高校時代に結婚相手を早く見つけなさいという親御さんがいたりする

携帯電話が普及して、一見男女交際が華々しいかと思えばそうでもないらしい。先月の記事でもふれたけれど、成人式を迎える若者たちの8割が、恋愛のお付き合いの経験がないのだという。これでは、我々の時代と何ら変わりがないことになる。

多くの過激な情報や刺激に過敏すぎて、逆に現代っ子は恋愛に消極的なのかも知れない。あのころ発情していたからなと言った友人は50歳を過ぎて離婚した。僕に言わせれば、今でも十分発情していると思うのだけれど、僕は『そうだよな』と言葉を発しただけで、沈黙していた。ユウジン心である(笑)。

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