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2015年2月18日 (水)

こんなしんどい商売はやってられない

世の中には当然のことだけれども、様々な仕事がある。そしてその仕事をやるにはそれぞれの資格なり免許が必要だ。

お医者さんには医師免許が必要だし、保育園の先生は保育士免許が必要だ。ところが塾教師にはなんら資格も必要ではない。大学や高校を出ていなくったってOKなのだ。もちろん教員免許もいらない。

大手の予備校や塾の採用基準のなかには、大学卒業以上の学歴とか、教員免許を有することが望ましいなどの記述が見受けられるが、教えられることができるかどうかが問題であって、資格などは二の次三の次だ。

塾生を合格に導く指導力と教養と学力そして体力とはったり力が要求される。言葉は悪いがヤクザな仕事である。

僕が塾を始めた頃(25年前)は、塾を始めるにあたって必要な公の手続きは、税務署に個人事業主の届をするだけでOKだった。きっと今でもそうだろうと思う。当時の管轄は確か通産省だったか運輸省だった。今では形式的に文科省の管轄になっているようだが、塾という職種は今でもサービス業に分類される。

教室を開けばだれでも明日から塾経営者である。机と椅子そして黒板かホワイトボードがあれば開業OKだ。ハード面ではこれほど簡単な職種はない。仕入れの在庫に悩むこともないし、売掛買掛などの複雑な帳簿も必要ない。

実に簡単に開業できるできる仕事がゆえに、毎年多くの塾が誕生する。しかし厳しさはその後である。近隣で開塾した塾を見ていると、開講した塾の3分の2が5年以内に消えていく。残るのはわずか3分の1だ。

合格させればいいだけではない。なにせ僕の町では、少子化が進み、高校に落ちる生徒がほとんどいない。私立大学にしてもしかりである。塾の外に『全員合格!』などとのぼりばたを掲げても、それがどうしたのという感じなのだ。

パソコンをフルに活用して、最先端のIT指導をする塾があれば、僕の塾のようにパソコンすら塾に置かず、完全な寺子屋式の塾もある。何を選択するかは指導者の自由であるし、生徒や親御さんの選択肢の自由でもある。

一関で、僕の塾は4番目ぐらいに古い塾である。ただ25年間同じ場所で塾を続けているのは、僕の塾ぐらいだろうと思う。自慢でもなんでもないけれど、僕は猫型の経営者なのかもしれない。

僕が一関一高の前で塾を開いて以来、一高の近くに3件の塾ができたが、その3件とも移動したかもしくは辞めていった。後で知ったことだけれど、それらの塾の経営者はすべて一高のOBだったらしい。一高のOBじゃない僕が、居座り続けていることが不思議な気がしないでもないが、塾教師には出身学校も学歴もさほど関係ないことの証明じゃないだろうかと、勝手に自分を鼓舞している。そんなふうに開き直らない限り、こんなしんどい商売はやってられない。それが本音だ。

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