奨学金返還に『防衛省で就業体験』
昨年秋の新聞記事がTwitterに紹介されていたが、水面下で恐ろしい政策が着々と進行しているようだ。
お金がなくて返還できない若者は徴兵制に応じろということを、堂々と宣言したもので、学問をする若者たちの人権を著しく損ねるものだ。
震災以後被災者の救済措置として、いくつかの特別奨学金が高校生や大学生に支給されてはいるが、全国的に経済格差が広がり、大学や短大への進学率が低迷している。
僕は高校と大学と育英奨学金を7年間借りることができたが、あのお金がなかったら、高校も大学も行けなかった。返済するのに42歳までかかったが、無利子の奨学金には本当に感謝をしている。しかし今は、返済金に多額の利息が付く。単なる教育ローンになってしまっている。
子どもが生まれれば、子育てにどれだけお金がかかるかは、はじき出されるものだ。時に教育費は莫大なお金がかかる。それに合わせて教育資金を積み立てる義務が親にはあるわけだが、現状は難しい。
突然の給料カット、リストラ、そして経済的理由による離婚も増加している。そんな中で子どもを大学まで出すお金を工面することが困難な家庭が多い。
大学を出なければ就けない職業が増えている。若者の就学の機会を経済状況が奪ってしまっている現状は、国家の大きな損失だ。
しかしそのことと、経済的徴兵制をリンクさせてはいけないはずだ。学問の自由や働く権利が間違いなく蹂躙される。
安倍内閣が独走する政治の手腕が、次から次へと軍国主義に傾いていることに、僕は寒気を覚える。
« 「先生の授業はつまらない」と生徒に言われたら | トップページ | 大切なものは何ですか »
「ニュース」カテゴリの記事
- 脱原発派の抗告を棄却(2016.04.07)
- PM2.5の濃度が10倍に上昇(2016.02.08)
- 青森県六ヶ所村で放射能監視システムが故障(2015.08.03)
- 貧困が被害拡大を加速させている(2015.05.30)
- ネパールで多くの方々が犠牲に(2015.04.26)
コメント