最近読んだ本
麻生 幾 著
昨年12月末から今年1月一杯に読んだ本である。完全にヒキタ氏と麻生氏のハードボイルドの世界にはまった。ヒキタ氏の作品に登場する殺し屋の個性というのか異質さの超越と言ったらいいのか、ち密な負の構成に感嘆してしまう。一番のおすすめは『遠くて浅い海』である。
一方麻生幾氏の作品は、国家権力の矛盾と、国際テロの裏工作を、国際法や法律の外で解決しようとするスパー主人公が登場するのだけれど、まったくもってエンターテイメントの極みである。『奪還』は汗まみれ、鼻水まみれになるわくわくものの作品である。
実は両氏は僕と同い年の作家である。非常に読んでいて感情の共有を味わうことができる作家だ。
やあ~小説って本当におもしろいですね。
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