ここ1ヶ月半で下記の作品を読了した。熊谷達也さんの著作だ。実は友人である学び舎の小林先生から熊谷さんという作家を知って、ハマった。
ウエンカムイの爪 集英社、1998 のち文庫
漂泊の牙 集英社、1999 のち文庫
まほろばの疾風(かぜ)集英社、2000 のち文庫
迎え火の山 講談社、2001 のち文庫
山背郷(短編集)集英社、2002 のち文庫
マイ・ホーム・タウン 小学館、2003 「冒険の日々」文庫
相剋の森(マタギ3部作第1作)集英社、2003 のち文庫
邂逅の森(マタギ3部作第2作)文藝春秋、2004 のち文庫
荒蝦夷 平凡社、2004 のち集英社文庫
山背の里から 杜の都でひとり言(エッセイ)小学館、2004
モビィ・ドール 集英社、2005 のち文庫
懐郷 新潮社、2005 のち文庫
虹色にランドスケープ 文藝春秋、2005 のち文庫
新参教師 徳間書店、2006 のち文庫
七夕しぐれ 光文社、2006 のち文庫
氷結の森(マタギ3部作第3作)集英社、2007 のち文庫
箕作り弥平商伝記 講談社、2007.7
はぐれ鷹 文藝春秋、2007.10
群青に沈め 僕たちの特攻 角川書店、2008.2
いつかX橋で 新潮社、2008.11
ゆうとりあ 文藝春秋、2009.3
オヤジ・エイジ・ロックンロール 実業之日本社、2009.11
モラトリアムな季節 光文社、2010
銀狼王 集英社、2010.6
光降る丘 角川書店 2012.9 (2008年6月の岩手・宮城内陸地震が題材)
調律師 文藝春秋、2013.5
微睡みの海 角川書店 2014.3
僕が一人の作家の作品をほぼ全て読了したのは、人生に於いて6人目だ。ヘルマン・ヘッセ、宮沢賢治、筒井康隆、阿刀田高、村上春樹、そして熊谷達也ということになる。
実に面白かった。山好きの僕は特に『銀狼王』『邂逅の森』に見事心を奪われた。マタギの世界を非常に人間臭く描く熊谷達也の筆力に、東北に住む人間の、生に対する執念というのか、よどみない流転の諦観と山に対する畏敬の人生が見事に描かれている。
熊谷さんの作品は、引出しが多彩だ。音楽関連の話しがあると思えば、教員生活を主題と作品があり、そして山とともに生きる開拓者の作品が実に繊細にそしてダイナミックに描写されている。
東北人の魂を鷲掴みにする熊谷達也さんの小説に、東北の皆さんハマってみませんか。

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