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2014年12月 2日 (火)

日常から放射能の3文字が消えた

東京と仙台を結ぶ「国道6号線」は福島第一原発事故の放射能汚染で寸断されていたが、今年9月15日に約14㎞区間の通行規制が解かれた。これによって約350㎞の6号線全線が自由に走れるようになり、福島・浜通り地域住民の移動、流通、除染作業、さらに東北地方全体の震災復興がやりやすくなった 

しかし一方で、気になるのが安全性の問題だ。福島第一原発からわずか2.5㎞の場所を通る6号線の汚染が、事故から3年半で完全に消え去るはずがない。実際、今回の6号線開通は、二輪車と人の歩行は禁止。窓を閉めた自動車のみ通行可で、途中駐停車・下車は原則禁止という条件がついている。

規制解除を前に大がかりな路面除線が行なわれたが、依然として高濃度の放射性物質は14㎞区間に充満し続けているのだ。

そうなると心配なのが“汚染の拡大”だ。一日当たり上下線合計で1万台以上(国交省・磐城国道管理事務所推計)の通行車両が、原発の南北へ汚染域を広げていくのではないか? その可能性を探るために、本誌は通行解除の翌日9月16日から20日にかけて6号線の路面測定を実施(指導‥長崎大学大学院工学研究科・小川進教授)、結果の第一報を9月29日発売の『週刊プレイボーイ』41号にて掲載した(「週プレNEWS」ではこちら http://wpb.shueisha.co.jp/2014/10/06/36735/

その測定対象は、いわき市から南相馬市まで「約80㎞区間11ヵ所」で、道路際の「表面」と「1m高」のガンマ線量値(単位‥μSv毎時)、道路際の「表面」と「1m高」のガンマ線・ベータ線(飛距離1m内外)濃度合算値(単位‥cpm)の4項目だ。

なかでも“福島第一原発付近を通り抜けてきた車両が走る側の車線が汚染度が高い”という予測の下、各地点の“上り車線側”と“下り車線側”に分けて計測を行なった。

そして、9月の数値と1ヵ月半後の11月5日に実施した第2回目測定(指導‥琉球大学理学部・古川雅英教授)の数値を比較したのが下表だ。結果は「国道6号線の路面汚染を直接的に示すcpm値については、福島第一原発を経由してきた車両が走る車線では5ヵ所で上昇傾向が確認できた(①②⑤⑦⑧)」      

福島第一原発を挟んだ6号線の南北への汚染は、やはりじわじわと進んでいるようだ。より正確なデータ収集のため、本誌は今後も定点観測を続けていく。            

(取材・文・写真/有賀 訓 取材協力/桐島 瞬)      
計測機器:日立アロカTCS172(ガンマ値)、TGS146(ベータ,ガンマ値)

放射能汚染に関しては完全に言語統制がしかれ、国民に真実が隠蔽されている。原子力の再稼働に関しても大きなデモが続いているにもかかわらず、いっさい報道がなされていない。

食品安全基準に関しても、『放射能が検知されませんでした』という表現が、100ベクレルを超える値が検知されなかったのか、全く数値が0なのか、曖昧なまま表記されず、食品メーカーは知らんぷりだ。

三陸の水揚げ量は、限りになく震災前の漁獲高に迫っている。水産業者の並々ならぬ復興への努力には頭が下がる思いだ。しかしである。県や国は水産物の具体的な放射能数値を公表してこない。

放射能は検出されませんでしたという表現を、どこまで信頼していいのか、我々消費者は疑心暗鬼のままだ。

福島を通過している幹線道路の汚染も、3年経って数値が下がるどころか、上がっているところもある。新聞やテレビ報道からは、放射能という言葉が削除されているのではないかと思うぐらい、日常から放射能の3文字が消えた。

放射能の話をして、こいつ何の話をしているんだと敵愾心をもたれるならまだしも、まったく眼中にないような態度に接することが多くなった昨今、過去の遺産であるかのようなことになってしまった原子力発電所の放射能問題は、みごと洗脳作戦に落とし込まれた感がある。

恐怖心を煽るのはいけないという声がある。現実を隠ぺいするほうが、ずっとずっと恐怖だ。福島の問題は、現在進行形だ。忘れてはいけない。

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