学生街の喫茶店
ガロのサイドボーカルでギターリストの堀内さんが亡くなった。65歳だった。
中学生だった僕にとっては、この曲はとてもストイックで、自分の知らない大人の世界を垣間見た感じがした。
ガロがデビューした頃は、僕の暗黒時代で、むちゃくちゃ空回りの日々だった。この学生街の喫茶店を聞いていた頃の僕は、青春のいらだちや儚さや、ほろ苦さに心が占領され、自分のスタンスがとても揺らいでいた。
早く大人になりたいと思っていた僕は、ガロの醸しだす雰囲気に都会の華やかさを感じ、都会へのあこがれを強くした気がする。
高校を終えて、東京の街でジャズ喫茶に入り浸ったのも、中学生時代に聞いたガロの学生街の喫茶店が僕の深層のなかで、鳴り響いていたからかもしれない。
堀内譲さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。さようなら。
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