絶対に許せない
2014年12月25日に公表された最新の調査報告書によると、福島県の小児甲状腺がん及び疑いの子供達は、4か月前…前回の103人から9人増えて合計112人になりました。
福島県の発表は甲状腺がんを、悪性…悪性とはがんのことですが『悪性ないし悪性の疑い』という言葉を使い、あたかも甲状腺がんでない子ども達もこの中に含まれているように書くことで、焦点をぼかしチェルノブイリ原発事故との比較を困難にしています。
しかし手術を終えた85人中、良性結節だったのはたった1人にすぎず、81人が乳頭癌、3人低分化癌との診断です。
つまり『悪性ないし悪性の疑い』のうち98%は、小児甲状腺癌でした。
福島第一原発による放射能汚染避難区域以外に住む子どもたちの小児甲状腺がんが増えてきた。
この資料は福島県に限定されているが、他の県の資料がいっさい出てきていない。これは単に検査を実施していないだけであって、安心だとする根拠は微塵もないことを我々は肝に銘じておかなければならない。
年の瀬を迎えたこの時期、多くの人たちは年末の娯楽番組に夢中になっているかもしれないが、震災から4年が過ぎつつある今、放射能による若年者へのダメージが顕在化しつつある。
自民党が政権を維持し、原子力の再稼働が俄然現実化してきた。原子力を本気で再稼働したいのなら、原子力崩壊によってもたらされた、多くの悲劇や喪失を誠意をもって保障し、今後生じるであろう疾病を万全にケアーする政治的支援が絶対不可欠だ。
多くの利権をむさぼる、ハイエナごときブラック企業に弱みを握られ、保身だけを考える政治家といえども、少しくらいの良心はあるだろう。僕は期待はしないけれど、これ以上の無策は許せない。絶対に許せない。
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