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2014年11月 3日 (月)

15歳の僕は燃え尽き症候群のどまんなかにいた

部活の指導に行っていて、ご父兄から次のようなお話を聞くことができた。

「息子の部活や試合に付き合うことが、生き甲斐になっていて、仕事も息子の部活活動に付き合えるから頑張ろうなんて思うんですよ。息子の部活がなくなったら今度は何を目標に頑張っていいのか分からなくなるんじゃないですかね」

野球やサッカーもバレーもそうだけれど、部活をやっている娘さんや息子さんの追っかけをやっているお父さんやお母さんは多い。

子どもたちと一緒に泣き笑い、まるで過ぎ去った青春を再び取り戻そうとしているかのようだ。

中学生や高校生の本分は勉強だというのは、ひょっとすると世の中の常識じゃないかも知れない。本分は部活動だと思っている生徒や親御さんが多いのではないだろうか。

部活が忙しくなれば、一番最初に見限られるのが塾通いだ(苦笑い)。塾で一斉授業をやろうと思えば、強引に部活を休ませるか、夜遅く授業を開始するしかない。故に理念云々ではなくて、個別指導にならざるを得ないのが状況だ。

スポーツ推薦の季節がやってきた。

私立高校で活躍して、大学もスポーツ推薦でという生徒も多い。その選択肢を批判するつもりはないのだけれど、高校時代本は読んで欲しいと思う。

毎晩遅くまで部活をやり、自宅すると夜10時を過ぎる生徒も多い。そして朝は朝練で7時集合。遠い生徒は起床は5時なんて生徒もいる。これで勉強をやれと言う方が無理だ。

誰のための部活だろうか。そんな疑念を持ってしまったらすべてが瓦解する。身体を鍛えることは大切だ。また部活は先輩後輩の関係を通じて人間関係を学ぶ場でもある。しかしだ。勉強をやらなくていいという言い訳に部活を持ちだしてはいけない。

部活をやったことがない人間がこんなことを言えば、嫌な大人だろうと思われるかも知れない。でも僕は部活をやるために中学校に行っていた。高校も1年までは部活漬けだった。部活を頑張ったことに後悔はない。しかしそのために勉強をやらないでしまったことに対しては大後悔がある。

部活以上に勉強をやらなければならないという意識はあっても、疲れてしまって勉強まで辿りつけなかった。そして部活が終わった後に、受験勉強に立ち向かう気力が残っていなかった。15歳の僕は燃え尽き症候群のどまんなかにいた。

県立高校に落ちて私立に入った僕の青春時代は、めちゃ暗かった。しかしたまたま今の仕事には多くの学びとなった。僕は部活ではいつもスポットライトを浴びてきた。もし受験勉強をしないまま、県立高校にまんまと入っていたならば、僕は世の中を甘く見て、嫌な人間に成長していっただろうと思う。

部活で栄光を知り、勉強で挫折を学んだ。これが逆だったらどうだろうか。

勉強で栄光を知り、部活で挫折を学ぶ。やはりどう考えても、自分には関係ない相関関係だ。

普通のことをもう一度繰り返す。部活は頑張って欲しい。しかしそれを勉強が出来ない理由にしないで欲しい。自分の身体は自分が知っている。頭も身体もバランスが必要だ。僕のように燃え尽き症候群の魔の手に絡め取られてはいけない。

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コメント

全員が部活動に参加することを強制され、ほとんどの生徒が運動部に入り(学校によっては運動部しか選択肢がなく)、勉強をせずに定期テストを要領よくやり過ごしながらレギュラーになることがステイタスになってしまう学校。燃え尽き症候群もですが、気がついたら手遅れ症候群も避けたいもの。我が子が試合に出てがんばる姿に感動しない親はいないので部活をがんばらせないようにする親なんて村八分に会うのだろうから、こっそりとひっそりとカネゴン塾に送り迎えするしか自衛策が無いのかもしれません。あとは『ウチのはホドホドで…」という無言の訴えとして3列シートワゴン車を持たないことぐらいかな。

(かねごん)
Mr.Peki-chanさんこんにちは。
こどもの部活のために車を買い換える親御さんがいますね。僕のように部活の指導をしていながらずっと軽トラックという人もいますが・・・。
僕の家族は部活に全く無関心。我が女房はMr.Peki-chanさんと全く同じスタンスをとり続けてきましたね。子どもたちもレギュラーになるとか、試合で勝つとかには無関心でしたね。その点では僕のDNAを受け継いで無いわけで、いいんだか悪いんだかはわかりませんが、そんな青春もありかなと思います。
部活に熱くなるのも、そうじゃないのも自由ですかね。気持よくそして楽しく学校生活を送れればベストだと思いのですが、運動が苦手という生徒さんにとっては、運動部しか選択の余地がないというのは困りますね。
学校そのものが、対応する必要がありますね。

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