冬の定番
秋が過ぎ去り、近くの川や提に白鳥が飛来する季節になると、ビル・エバンスのピアノが聴きたくなる。特にフーリッシュハートは、僕にとっては冬の定番だ。
大地に雪が降り積もった朝に、ビル・エバンスのこの曲を聞くとゾクゾクっとしてくる。終わり行く年の様々な記憶が、ピアノの調べと共に過ぎ去っていく。
過去を振り返ることはあまり好きではないけれど、ビル・エバンスのピアノだけは、なぜか懐古趣味に浸ってしまう愉悦を感じてしまう。
明日から12月だ。塾の前には冬期講習会ののぼり旗がはためいている。大学の推薦合格が決まった第一号の塾生の報告が先日届いた。年明けからは一関一高附属中学の入試を皮切に、いよいよ入試ラッシュだ。
僕の卓球の指導も12月末から3月の高校入試までお休みとなる。いよいよ塾生もそして僕も正念場だ。
今年はここ20年で受験学年の塾生の数が一番少ない。小6が4名、中3生が15名、高3生が3名だ。例年手を抜いているわけでは決して無いが、今年は受験生が少ない分、とても濃密な指導が出来ていると自負している。手応えは感じている。
先日僕の台所事情を心配してくれる塾生から、「先生、他の塾のようにチラシを出して生徒を集めたらいのに」と言われた。
僕の塾はチラシ等の宣伝広告費を0円に抑えているからこそ、現在の月謝金額が維持できているのである。それに紙の資源を無駄に浪費したくない。
塾生が多く入ってくれれば、そりゃ家計は楽になっていいかもしれないけれど、その分好きなジャズを聴く時間がなくなるし、大好きな読書の時間も減るだろう。お金が無いゆえに控えている酒が、お金に余裕ができるとついつい飲んでしまうかもしれない。
ゆえにほどほどがいいのかもしれない。
今月はなんとか僕の軽トラックと女房の軽自動車の車検代を工面できた。ホッとしている。ただしそのしわ寄せで、年金が2ヶ月分滞っている。
よく考えたらほどほどの暮らしなんかじゃ全くない。ドンマイだ。
ということで、たまっている年金も払いたいので、冬期講習会を受講して頂ければ本当に助かります。
それにしてもビル・エバンスのピアノはいいな。心だけはリッチな気分になるかねごんであった。
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