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2014年9月 9日 (火)

2兆ベクレルの放射能物質が海洋に流失

 

東京電力福島第1原発から放射性物質が海に流出している問題で、今年5月までの10カ月間に第1原発の港湾内に出たストロンチウム90とセシウム137が計約2兆ベクレルに上る可能性が高いことが7日、東電の資料などで分かった。
 二つの放射性物質だけで、第1原発の事故前の放出管理目標値の10倍を超える。事故に伴う深刻な海洋汚染が続いていることが浮き彫りとなった。
 第1原発では、汚染された地下水が海に流出しているほか、高濃度汚染水がたまった建屋のトレンチ(ケーブルなどの地下管路)から直接港湾内に漏れている可能性も指摘されている。
 東電の資料によると、昨年8月から今年5月にかけ、港湾内の1~4号機取水口北側で測定したストロンチウム90とセシウム137の平均濃度を基に試算した1日当たりの流出量は、約48億ベクレルと約20億ベクレル。10カ月間の総流出量はそれぞれ約1兆4600億ベクレルと約6100億ベクレルの計算になる。
 合わせると2兆ベクレルを超えるが、汚染水には他の放射性物質も含まれており、港湾内の汚染はより深刻とみられる。(時事通信)

高濃度の放射線物質が、継続的に太平洋に流失している。日本海流の黒潮と、千島海流の親潮が合流し、潮目となる東北の太平洋沿岸の潮流は、南洋のさかなと北洋のさかなが合流する、有数の漁場である。そしてそこに東京電力福島第一原発がある。

津波で大打撃を被った三陸の漁港は、水揚げ量ではだいぶ復活した。震災から3年半が経過し、さかなは安全であると認識し、普通に食べている人と、ノルエーや韓国などでとれたさかなしか食べないという人と、さかなは危ないから食べないという人に、完全に分かれている。

ちなみに我が家では、セシウムやシトロンチウムなどの放射能物質は、海底に沈む傾向があるので、タコやカレー・ヒラメおよび貝類は決して食卓にはあがらない。

スーパーで売られている魚介類の汚染度がどうなっているのか、情報を共有できない日本という国は、あまりにもお粗末だ。

僕らの世代は、メチル水銀で汚染されたさかなを食べたことによる水俣病の悲劇を知っている。

不評被害という言葉が、逆に情報操作に利用されているように思うのは、僕だけだろうか。

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