この愛に失敗も成功もない
子育てに失敗や成功があるのだとしたら、それは何を基準に何を根拠に言うのだろうか。
子どもがいい学校に入れることが成功、子どもがいい会社に入ることが成功、伴侶に恵まれ家族を持つことが成功、いろいろなシチュエーションが頭に浮かんでくる。
僕は子育てに失敗はないと思う。成功もないと思う。あるのは子どもとの関係性だけだと思う。
子どもが親をどう思っているのか。親が子どもをどう思っているのか。その精神や魂のバランスがあるのみだ。
愛情や怒りや、時に哀れみが親子の間には錯綜する。子を思わない親はいない。親を思わない子はいない。存在するために構築された親子関係、遺伝子も系譜も関係ない。育てた存在と、育てられた存在の交わりは、宇宙の仕組みのようなもので、凡人がどうのこうの詮索することはナンセンスだ。
教室から夕暮れの土手を眺めると、小さな男の子とそのお母さんが散歩をしていた。この風景の中に、僕は宇宙の愛を感じる。大げさじゃなく、なにものにも替えることが出来ない愛を感じる。
この愛に、失敗も成功もない。
ジョンビリングさんのライヤーコンサートのごあんない⇒震災特別支援コンサート
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