遠野物語
遠野市に行ったのは10年ぶりぐらいだ。アラハバキ神や磐座に興味を持ち始めてみると、遠野はまさに磐座の宝庫だ。
南部曲り家の千葉邸の庭園の巨岩に魅了され放しだった僕と家内は、すぐ近くの続き石を見るべく、山登りを決行した。
僕らが車で登り口に到着すると同時に、30歳前後の青年が貸し自転車でやって来た。神奈川から休暇で遠野にやって来たのだと言う。僕の女房も神奈川の出身だということで、話が弾み、360メートルほどの山道を、磐座を目指して一緒に登って行った。
汗を吹きながら遠野の里を自転車で走る若者を見て、僕は懐かしい歌を思い出していた。
磐座との出逢いは衝撃的だった。写真や動画で何度か見てきた巨岩だったけれど、目の当たりにした僕は目眩を覚えるほどの衝撃だった。
この写真からは大きさが分かりづらいと思うので、女房を撮った写真を一枚。
彼女いわく、石の波動に癒やされたとのこと。光の加減だろうと思うのだけれど、体全体が光に包まれた感じの写真がとれている。
遠野の山里に感じる、ある種のエネルギーは、柳田国男の言葉を借りれば、異界である山神の住処と、人間社会の境界線の脆さを修復しようとする力であり、自然とリンクする宇宙の響きのようなものかも知れない。 続く
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