犠牲
パレスチナ暫定自治区のガザ地区での地上作戦を進めるイスラエル軍は、東部への集中攻撃に続いて、21日、南部の町にも激しい砲撃を行うなど軍事作戦を継続させる構えを見せていて、一連の戦闘による死者が500人を超え、犠牲者が増え続けています。
イスラエル軍は21日、イスラム原理主義組織ハマスが築いた地下トンネルを破壊するとして、こうしたトンネルが数多くあるとされるガザ東部への集中攻撃に続いて、南部の町への砲撃を強化しました。
ガザの保健当局によりますと、イスラエル軍の侵攻が始まった17日以降の4日間で235人が死亡し、一連の軍事作戦による死者は、身元が分からない人も含めると500人を超え、市民の犠牲は地上戦が始まって以降、急激に増えています。
一方、ハマス側も奇襲作戦などで応戦し、イスラエル軍によりますと、20日夜から21日にかけて軍の兵士13人が新たに死亡したほか、21日、ハマスの複数の戦闘員がガザ北部のトンネルを使ってイスラエル側に侵入し、一部の行方が分からなくなっていて、捜索が行われているということです。
イスラエルのネタニヤフ首相は20日、記者会見で、「ガザにあるハマスの施設に重大な損害を与えるまで作戦を続ける」と明言し、軍事作戦を継続させる構えを強調していて、激しい戦闘が続いて犠牲者がさらに増える懸念が高まっています。【NHKニュース】
イスラエルとガザの問題は、宗教・民族の問題を超えて、人間の本質、しいては人類の根源に係る問題だ。
イスラエルのユダヤ人の歴史がなんだというのだ。各宗派の神様がなんだというのだ。人間を殺戮することを正当化するものなど何もない。
過去に虐げられた歴史を攻撃の理由にし続ければ、戦争は終りを見ない。そういう意味では民族の威厳とか宗教の尊厳などと言い続ける国家は、愚かだ。
テロリストが生まれるのも、平気で武器を輸出する先進国が後を絶たないのも、人間が生きるという意味の本質を、力を持つ人間が知ろうとしないからだ。
お金と権力と快楽を求め続ける人間。守るべきものは、家族や会社や国家だと言うけれど、本当にそうだとしたら、僕ら人間がやっていることは、人格が乖離してしまった偽善者に他ならない。
性欲や快楽で犯す殺人も、神様や国家のために戦争で人を殺すことも、同じ残虐な行為だ。人を殺すことに健全な理由などありえない。
人を殺したら必ずその罪は返ってくる。個人ばかりではない。国家も民族も宗教も同じだ。
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