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2014年6月17日 (火)

勉強の神様

一生懸命勉強するのは、生活に困らないようにするためだという目的意識はとても尊いことだけれども、経済的に困窮した時に、一番もろく崩れてしまう目的意識だということも事実なようだ。

勉強出来るイコール経済の安定という方程式を自分にインプットしてしまうことは、控えた方がいいように思う。それと誰かを見返してやりたがために努力をするというのも、いずれ行き詰まる。

いい学校を出ればいい職にありつけるのかと言うと、いい高校や大学を出たものは、いい高校やいい大学を出ていないものに比べれば、確かに安定した会社に入る確率は高いだろう。安定という表現が曖昧ならば、ボーナスが出て、毎年昇給があって、福利厚生がしっかりしている会社・組織と言い換えてもいい。

一日の労働に対する代価の差が著しくなった日本社会に於いて、経済格差はその激しさを増している。そしてその格差が呪詛を生み、人々の感情の歪みをもたらしている。

豪邸に住む人間が、狭いアパート暮らしをしている家族を見て、憐れむのは自由だ。もしくは高学歴の人間が、そうじゃない人間を下に見るのも自由だ。しかし、僕は断言する、そういった感情には、大きなリスクが伴う。

憐れみや蔑みの情は、いつかは自分に返ってくる。それは信頼していた人間に裏切られた時かも知れない。もしくは死を直前にした時かも知れない。自分が解き放った相手への感情や言葉は、善悪に関係なく自分に戻って来る。それもかなりの利子や利息がついて。

高3生は高総体が終り、受験モードに突入した。中3生も中総体が終り、いよいよ受験生としての自覚が芽生えてくるだろう。

毎年唐突に尋ねられる質問。

『どうして勉強しなければならないんですか』

僕はいろいろな答えを模索してみる。

『自分が入りたい学校に入るために』

『勉強しなければならない状況に君がいるから』

『足りない部分を補うために』

『これから生きていくために』

そんなふうに考えていくと、勉強するという行動の重要性もさることながら、その先にあるゴールの青写真をしっかり見据えることが一番大切なことなのだろうと思う。

自己の利益の追求という目標設定では、勉強の神様は最後までアシストはしてくれない気がする。真の成功者とは、利己的な富や名誉の追求者ではなく、一人でも多くの人を救い、助け、幸福にしたいという希求が心から湧いてくる人間だと思う。

今地球の人類は、間違いなく大きな岐路に立たされている。この星ガイアー地球が、我々人間の存続を許そうとしているのか、もしくは淘汰しようとしているのかは、実際のところ知る由もない。

この時代を生きるということは、すべての繋がりを認識することだと思う。どこかの森林の枝が一本折れただけでも、草原の子鹿が一頭倒れただけでも、この地球上には大きな変化が起きる。

我々人間の感情や言葉、精神がこの星の回転軸を変えてしまうことだってあるかも知れない。柔軟な精神と、愛に満ちた眼差しを失うことなく、子どもたちには勉强をしてもらいたい。

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コメント

アメリカの学校でのフェアの概念とは、勉強が出来る子、勉強が好きな子にはどんどんやらせて、勉強が出来ない子には能力に応じた課題を与えるというものです。これは全員が一定の習熟度を達成することを、他の全てを犠牲にしてまで実現しようとする日本の教育とは相容れない価値観です。だから日本が「反転授業」を導入することで、一体、なにを達成しようとしているのか? それについて首をかしげざるを得ません。

(かねごん)
コメントを頂きありがとうございます。
一斉授業が成り立つのは、ごく一部の限られた学校に於いてです。
今の学校の授業のシステムが変わらない限り、平等の敎育は名ばかりのものでしょうね。
現実の現場と、建前の敎育が乖離しています。

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