社会逃避病という疾病
感動的な小説を読んで、自分も小説家になりたいと考える人間がいるけれど、僕はそう言った気持ちになったことが一度もない。ただその文章力に圧倒され、作家の感性に魅了されるばかりだ。
一方音楽に関しては違う。学生の頃から歌を聞いていると、創作意欲がむずむずと湧き上がってきて、居ても立ってもいられなくなる。
よく酒と女で身を持ち崩すという話を聞くことが多いけれど、僕は音楽にハマってしまって人生の道を踏み外してしまった感がある。同級生達が資格取得や就活に邁進していた頃、僕はあろうことか毎夜詩を書き曲作りに励んでいた。
どうもその頃から、僕の夢想癖は僕の身体にへばりつき、世の常識からかけ離れたところで、精神というのか魂というのかが浮遊し、暴走しだした感がある。
一銭にもならないことにエネルギーを注ぐ習癖は、麻薬のごとく僕を囲い込み、現世利益という世俗の幸福感から僕を隔離していった。
学生の頃『僕は小説家には絶対なれないけれど、詩人だったらなれる』
そんな確信みたいなものを持ってしまった。今思うと完全に、社会逃避病という疾病におかされていた気がする(笑い)。
その詩人のなりそこないが、今は塾教師をし、短大に行って英語を教えている。ある意味笑える話である。自虐的に言っているのではなく、感心しているのだ。人生は実にほろ苦く、おもしろいものだと。
全くもって自由奔放に生きてきた。寄らば大樹の陰という言葉を一番嫌う僕の人生哲学のお陰で、女房や息子たちには随分不自由をさせてしまった。心では申し訳なく思っているのだが、不良少年がそのまま年を重ね、初老のオヤジになってしまった僕が、いまさら改心するはずもなく、妄想及び夢想癖から生じてしまった貧乏暮らしは、いまだ続いている。
ふと思ったのだけれど、これから職業欄に詩人というのはどうだろうか。きっとこのハゲオヤジ、何をふざけているのだと思われて、オシマイだろうと思うけれど・・・。
かぶとむし 作/ 詩人・かねごん
僕が飼っていたかぶとむし
ある日 動かなくなっていた
お医者さんに診てもらいたいけど
僕の貯金箱には 30円
肩たたき券を10枚作って
パパとママに買ってもらったけど
130円でかぶとむし
なおしてもらえるかな
暑い暑い夏休み
一生懸命さがしたかぶとむし
街のデパートで買ったんじゃない
僕が見つけたかぶとむし
残念ながらかぶとむし
天国へ行っちゃった
その代わりかぶとむしのおうちには
メスのカマキリ飼っている
メスのカマキリさん 1人じゃ寂しいだろうと
オスのカマキリさん入れてあげた
次の朝オスのカマキリさん
消えてしまっていた
どうしてなんだとパパに聞いたら
女は強いと一言
後で知ったことだけど
メスのカマキリはオスを食べちゃう
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