春夏秋冬
調子がいいと図に乗ってしまう人がいる。実は僕もそうだ。若い頃はさんざんそれで失敗した。春夏秋冬人生にはそれぞれの季節がやってくる。夏もあれば冬もある。
仕事が順調でイケイケのときは、自分が天下をとったような気分になり、弱者に対する気配りが欠け、やがて自分のまわりに協力者がいなくなる。
お金がない時に限って、今度は体調がすぐれなかったりして、泣きっ面に蜂状態になるのだけれど、困難が故に人生の憂いみたいなものを感知することができ、人に優しくなるものだ。順調な時ほど謙虚さが必要で、困難な時こそ感謝が必要なのが人生のようだ。
お金持ちはどうしても横柄になる。稼いでいる本人はそうじゃなくても、今度は家族がそのために質素さを失い暴走する。
一方貧すれば鈍するで、貧乏生活が身についてしまうと、心までが貧しくなってしまい、妬み嫉みの暗幕のために人生の光を見失いがちになってしまう。しかしそういう家庭に限って、とんでもない努力家が生まれ、家を再興してして行くものが現れる。実に世の中というものはうまく出来ている。
人生の目標は生きることだ。そのことは間違いない。しかしどう生きるかは、それぞれが未知数だ。お金が全てだと言う人もいるだろう。気軽に自由に生きたいと言う人もいるだろう。世の中に役立つ人間でありたいと願う人もいる。
毎年新緑が芽吹く季節になると、僕は柄にもなく人生というものを考える。枯野が一気に華やぐ風景の中で、その劇的な変化に身震いするほどだ。自分の人生もそんな劇的な光景が来るんだろうかと思うわけだけれども、年を取り過ぎた。
塾や学校で若者たちに教えることで、彼ら彼女らに未来を託したい。
« ハンモックの季節が到来 | トップページ | アグレッシブな脱落者 »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- せっかくの人生だもんね(2018.07.05)
- 長旅から帰ってまいりました(2018.05.04)
- 神様を信じている人と信じていない人の違い(2018.04.26)
- 4761回目のつぶやき(2018.04.11)
- 流転(2018.03.25)
コメント