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2014年4月27日 (日)

愛・あい・アイ・・・・

年収1000万円の人は、年収100万円の人の暮らしが想像できるだろうか。生活に困らない人は、生活保護家庭の人たちの暮らしが想像できるだろうか。

学校での勉強もそうだ。学年の上位にいる生徒は、いつも赤点ばかり取っている生徒の能力を想像できるだろうか。

このことは教師にも言える。理解力が乏しい子どもたちの気持ちを、先生方は想像出来るだろうか。

毎日朝から晩まで働いて、それでも生活費が賄えない人たちがいる。一生懸命勉強をしているのに、テストが芳しくない生徒がいる。

「頑張りたくても頑張れないんだよ」そんな言葉は単なる言い訳だろうか。どんな家庭に育とうと、どんな環境だろうと、人間頑張ればなんとかなるというのは詭弁だ。

社会格差が広がる中で、弱者は弱者であることさえも認められず、平等という名の偽善的オブラートの中で、希望を持つ気力さえなくしてしまって沈黙してしまっている。

結婚をしたくても経済力がなく、結婚をあきらめてしまっている多くの若者達。学歴社会という幻想の檻の中で、就活の機会が阻害され、諦観の中で殺伐とした日々を送っている若者たち。

大きくなったら野球選手になる。

病気の人を助ける看護師になる。

可愛らしいケーキ屋さんを作りたい。

子どもの頃、子どもたちは元気いっぱいに夢を語ってくれる。しかしその夢は、多くの場合実ることなく、片隅に追いやられてしまう。なぜだろう。

子どもの夢を後押ししたくても、親御さんの経済力がないからだろうか。努力が足りないからだろうか。運がないからだろうか。

現実という社会の海を渡りきる体力がないからだ。その体力は愛情によって培われる。庇護することが愛情ではない。守ることだけが愛ではない。今生きている人々の愛は、存在そのものを慈しみ、喜びや哀しみを共有する精神が不足している気がする。

誰かがしなければならない仕事。誰かが背負わなければならない責任。そして誰かが助けてやらなければならない誰か。その中に多くの人達の夢が希望が織り込まれている。

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