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2014年3月27日 (木)

相手に勝つことが目標ではない

少子化の中、地方都市である一関市では、毎年塾が出来ている。個人塾やフランチャイズ塾、そして大手予備校のパソコン指導を取り入れた塾など形態は様々だ。

人口10万ちょっとの町である。市内には高専や私立高校を含め、10の高校がある。その半分以上の高校が定員割れである。附属中学が誕生して、小学生の塾通いは増えているが、中学生の通塾率は低迷している。

一関に限ったことではないが、部活動に熱心な方々が多い。生徒より親が熱心だ。部活のために学区外入学など日常茶飯事で、最近は異議を唱える人さえいない。

中総体や新人戦が近づくと、部活の夜間練習のために、定期テストがあるにもかかわらず、塾を休む生徒が頻繁になる。僕自身も中学校の部活のコーチを仰せつかっているので、偉そうなことは言えないのだけれど、スポーツで勝ちたい、勝たせたいという関係者の熱意は、なみなみならぬものがある。大変な努力だ。

勉強でトップになることは大変だ。そして部活の大会で優勝することも大変だ。部活だけに収まらず、クラブチームに入っている中学生も多い。勝つためには部活だけでは練習が足らないのである。

地方の田舎町で、学校の勉強だけでは足らないので塾に通うという現象が定着したのは、バブルが始まった頃だったように思う。それと同時に部活熱もヒートアップしてきた感がある。

僕の中学校時代を振り返ると、中総体に親が応援にくるなどということは皆無だった。仕事に忙しくてそれどころではなかったのだろうと思う。今のように自家用車が普及している時代ではなかったし、言ってみれば部活動の大会などというものは、学校のレクレーションみたいなもので、おまけみたいなものだった。

それが今はどうだろうか。おまけどころか、部活の方がメインで、どこの部活に入るかが、親御さんや家族の重大関心事だ。そして高校も部活動の有無で決定されていく。

身体を鍛えることはとても大切なことだ。部活で先輩後輩の人間関係を学んでいくこともとても大切なことだ。しかしあまりにも勝敗にこだわりすぎりのは良くない。いやそれどころか、それが部活動の弊害だと言ってもいいだろう。

中学生はまだまだ精神が未熟だ。試合で強い選手は、時として勘違いをおかす。態度が横柄だったり、挨拶さえまともに出来ない生徒を見ていると、がっかりする。中には親御さんまでも勘違いをおかし、とんでもない発言をすることもある。

自分の子どもが大切なのは重々承知をしていることだけれど、思わず「え!」というような状況を目にすると、この子は将来苦労するだろうなと、僕は同情してしまうのだ。

部活のことばかりではない。勉強に関してもそうだ。勝ち負けではない。いかに豊かに楽しく人生を生きて行くかである。相手に勝つことが目標ではない。自分の芸術性を体現してくことが、人生の大切な意義だと僕は思う。

相手を慈しむことを学ばずして、敎育はありえない。

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コメント

部活動をまったく否定するわけではありませんが、都市部では勉強を差しおいてまでスポーツに熱心になることなどありえません。要するに、田舎では学歴がなくても十分に生活できるということでしょうか?それとも、子供の将来に目が向かない方々が教育委員会、公教育の関係者を含めて多いということでしょうか?

(かねごん)
コメントを頂きありがとうございます。
そうですね。はっきり言って世の中に存在を認めてもらいたいんですね。
勉強もスポーツも出来る生徒は別でしょうけれど、子どもに自信を、そして親御さんも、こどもと一緒に輝きたいんでしょうね。
田舎に於ける学歴ですが、やはりどこの高校をでているかは、かなりの重要テーマですね。大学より高校の出身により見えないバリアが出来ていますね。

一関市内の小中学生とその親たちを敵に回す勇気あるご発言(笑)に拍手!!!学区の中学もご指摘のような運動部しか無くてブラスもコーラスも美術部もありません。小学校でスポ少をやらせてもいないし、そんな学校に進学させることは回避したい(一人で一家族で学校の風土・風潮に抗うのは不可能です)のですが、だからと言って受験勉強させてまで一高附属を狙わせるのも本意ではありません(合格できるほどの学力は無いんですが・・・)。こういうことを悩んでいるパパ・ママなんていないんでしょうねぇ。「部活のことは学校に任せたい」「部活をしないという選択肢もほしい」「部活は程々のレベル狙いでいいから勉強して欲しい」そういう本音を持っている親なんて私だけなんだろうから、きっと。

(かねごん)
Mr.Peki-chan様コメントを頂きありがとうございます。
部活に入ることを強制するのは、それが教育の一環だからでしょうけれど、勝つために過酷な練習を強制することはどうかと思いますね。
僕がコーチしている部活は、生徒と親御さんに夜間練習や日曜練習に参加する有無を確認します。
部活動には参加するけれど、育成会や学校外活動には参加したくいという選択権もOKにしています。
それが当然だと思いますね。

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