金縛りパート2
先日書いた金縛りの記事が、かなりヒットした。きっと僕のように金縛りに苦しむ方々が多いのだろうと思う。
金縛りの経験で一番難儀したのは、大学2年の夏のことだった。住み込みで箱根の某温泉でバイトをした時のことだった。
僕の仕事は、お客様への朝と夜の配膳の仕事。そしてお風呂場の掃除が主な仕事だった。寝る部屋は贅沢にも8畳の一人部屋。
なにせ歴史深き箱根山、至るところに怪しげな石碑や墓碑がたたずむ神住まう霊山である。住み込みバイト3日目のこと、。朝の早い僕は夜11時には床についた。
うとうとし始めると突然部屋のドアが開いた。鍵をかけていたにもかかわらずである。それと同時に身体が硬直。金縛りに襲われた。
視野に飛び込んできたのは鎧姿の武将の影。声も出ないし、腕も上がらない。僕には数時間にも感じたが、妖なる存在が去り、身体の自由が戻り時計を見た時は、5分も経っていなかった。
あれは本当に怖かった。それからと言うもの毎晩電気はつけっぱなし。厨房から塩を持ってきて部屋の四隅に置いた。その後、旅館での恐怖の金縛りには襲われなかったが、その後円形脱毛症になった。きっと僕がハゲオヤジになった要因は、若き日の箱根のバイトにあったのではなかったと、しみじみ思っているかねごんである。
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