詐欺的NPO法人の暴挙
東日本大震災の被災者を緊急雇用する町の補助金を私的に流用したとして、岩手県警は4日、NPO法人「大雪(だいせつ)りばぁねっと。」(北海道旭川市、破産手続き中)の元代表理事、岡田栄悟容疑者を業務上横領の疑いで逮捕した。捜査関係者が明らかにした。
県警は同日、旭川市内の岡田容疑者宅を捜索。岩手県山田町から受給した補助金12億円余の使途を調べる。
捜査関係者によると、岡田容疑者は代表理事を務めていた2012年度に山田町からNPOに交付された補助金約7億9千万円のうち、少なくとも3千万円を親族が経営するリース会社に振り込んで、着服した疑いがある。 町や県の調査では、このNPOが11、12年度に受給した補助金約12億2千万円のうち、約6億7千万円は不適切に支出していたとされる。町は3日に宮古署に告訴状を提出。岡田容疑者は取材に対して、「町にはめられたと思っている」と話し、着服の疑惑を否定していた。
(朝日新聞)
震災以後、NPO法人の認可が、言葉は悪いが、あまりにも安易に大盤振る舞いされた感がある。かくいう僕も、NPO法人にすれば、支援活動をするのにお金がもらえるよという話を何度か聞かされた。
僕はNPO法人の取得には走らなかったが、善意を装った詐欺集団が闊歩しているらしいという噂が、聞こえて来ることはしばしばあった。
支援活動いう名の箕をかぶった、組関係者や新興宗教の関係者が関与した事例もあったという。
そんな中で今回の岩手県山田町の、数億円に及ぶNPO法人の着服疑惑は、とても不愉快な事件だ。本当に頑張っているNPO団体を侮辱した行為であるし、火事場の泥棒行為は人間として許せない。
お金にはいつも、利権が絡みつく。上手くごまかして、今回の震災で儲かった方々もいるのだろうけれど。お天道さまは見ている。人間としてやってはいけないことを平気でやる人間は、必ず失墜する。
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