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2013年12月16日 (月)

東電も政府も把握できず

東京電力が福島第1原発の海側で、地下水が放射性物質に汚染されていると公表してから19日で半年になる。放射性物質の濃度は上昇し、海への流出も続くが、東電や政府は抜本的な解決策を打ち出せておらず、収束の兆しは見えない。
 第1原発では特に1、2号機の海側で高濃度の汚染地下水が検出されている。12月に入ってからも、護岸から約40メートルの井戸でストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質の濃度が上昇。12日に採取した地下水からは1リットル当たり180万ベクレルが検出され最高値を更新した。東電が放射性物質を含む水を排出する場合の暫定基準はストロンチウム90で10ベクレル未満だ。
 東電は汚染地下水の海への流出を防ぐため、1、2号機の護岸近くに止水剤を注入し、土壌を固めて地中に壁を造った。壁の手前で地下水をくみ上げているが、11月17日には壁を越えた海側で地下水の放射性物質濃度が3日前の27倍超の同2100ベクレルに上昇。汚染の拡大を防げない現状が浮き彫りになった。
 地下水の汚染は、1~3号機原子炉で溶けた核燃料を冷やすため注入され、原子炉建屋などの地下にたまった高濃度汚染水が混ざったことが原因とみられる。汚染水がどこから地中に漏れているのか、東電も政府も把握できていない。
 第1原発では事故直後の2011年4月と5月、2号機や3号機のトレンチ(ケーブルなどの地下管路)に流れ込んだ高濃度汚染水が海に流出した。このトレンチにたまった汚染水が地中に広がった可能性が当初指摘されたが、タービン建屋などから直接漏れた恐れも否定できず、特定は難しい。
 汚染地下水は港湾に流れ込み、外洋に拡散している可能性が高い。東電は外洋の海水面近くの放射性物質濃度に大きな変動はないと説明するが、海底には事故で放出された放射性物質が沈んでおり、地下水流出の影響は正確に把握できていない。 時事通信

閉店間際のスーパーの鮮魚コーナーをのぞくと、三陸沖や太平洋岸の表示がされている魚はだいぶ売れ残り、半額以下の赤札表示になっている。

一方インド洋沖でとれたカジキマグロなどは、目が飛び出るほどの金額だが、結構売れている。消費者は愚かではない。

三陸の漁港の復興は大切だ。しかし東京電力福島第一原子力から海に流れ出ている、ストロンチウムやセシウムの汚染水を考えるならば、近海漁の摂取は無理があるだろう。

風評被害だろうが実害だろうが、東京電力は、漁業に携わる皆さんの補償はしなければならない。地下水流出の影響を正確に把握できていない状況で、太平洋岸の魚に関して一切の警告を発しない、厚生省及び食糧庁の傍観はあってはならない。

福島第一原子力の修復に費やされる国家予算は、きっと天文学的な数値になるだろう。儲かった時は、自分の会社の利益。大変な事態になれば、尻拭いは国民の負担になって行く。

かつての銀行の破綻処理もそうだった。巨大企業は潰れてはだめで、そうじゃない企業は自己責任。民主主義の自由競争社会の矛盾がこれほど明らかなのに、なぜそれを国民は容認してしまうのだろう。

選挙という形で、民意を反映できなくなってしまったこの国に、果たして明るい未来はあるのだろうか。降りしきる雪を眺めながら、空の色と同じ陰鬱な気分になっている自分がいた。

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コメント

http://www.asahi.com/articles/ASF0TKY201312200493.html?ref=com_top6

東北派遣拒み、5部長「辞めます」 茨城・かすみがうら

【長田寿夫】茨城県かすみがうら市で部長11人のうち6人が辞職の意向を示す異例の事態となっている。うち5人は、東日本大震災の復興支援で東北3県への2年間の派遣を指示された。家庭の事情などをあげて拒んだが、市長は「言うことを聞けないなら辞めてもらう」と強硬姿勢を示している。

 宮嶋光昭市長(69)によると、被災した東北3県から職員の派遣要請を受けた市長は、11月に全職員を対象に希望者を募った。しかし、1人しか応募がなく、12月13日に総務、市民、土木、教育、会計の部長5人に派遣に応じるよう求めた。

 これに対し、全員が「受けられません」と拒み、数人はその場で「辞めます」と伝えた。残りも17日に来年3月の退職を申し出た。部長側は「親の介護がある」「自分の健康問題がある」などと事情を訴えたという。

(かねごん)
これが本音です様コメントを頂きありがとうございます。
国民は何が善で何が善でないのかを、論破する気力も無くなってきたのでしょうか。
ここが踏ん張り時だと思うのですが。

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