里山に立つ鉄塔の下で
今年の秋は短かった。紅葉の季節が一瞬で、夏からいっきに冬が来た感じだ。
僕の家がある里山に、でっかいソフトバンクの塔がたった。つまりソフトバンクの携帯が使えるようになったのだが、家族全員が、無料のスマホ機種に変更した。基本料金も2年間0円なのだという。
僕だけがドコモのガラ系のケータイ電話ということになるのだが、50を過ぎて手にした携帯電話、ようやく慣れたのに、スマホに変えるつもりはない。
高校でも塾でもそうだが、携帯電話による時間の略奪を憂える子どもたちは多い。しかし誘惑に勝てないのが現実だ。
若年層の妊娠や、犯罪に巻き込まれる事件が増えている。のどかな田園風景が広がるこの田舎でもそうなのだから、都会はさらに大変なことになっているのだろうと思う。
そう言えばJKお散歩なるものが流行りだしているという。女子高生と散歩をして2万円ほどのお金を払うのだと言う。誰が見ても、その先に待っている危険を察知できそうなもんだが、嬉々としてチラしを配っている女の子たちは、一体なにを将来に夢見ているのだろうか。
無料のランが出来るのでスマホに変える子どもたちが増えているが、世の中の大きなうなりの中で、溺れていくこどもたちの感性を救わなければならないんじゃないだろうか。
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