400年の時を超えて
今年の秋は随分と本を読んだ。暇と言うわけではないが、学生時代のような耽溺ぶりだ。山岡荘八と浅田次郎の歴史小説にハマってしまい、とにかく時間があれば、本を手にしているこの頃である。
僕の住んでいる町は、旧伊達藩なものだから、おのずと伊達政宗関連の本を読むことが多いわけだけれども、書き手によってこれほど人物像の切り口が変遷する人物も珍しい。
母親から毒殺されかかる藩主というのも凄まじいけれど、藩存続のために実の弟を亡き者にしてしまう政宗の激情も、これまた凄まじい。
世界に目を向け、ローマ法王に謁見する使節団を送るなど、行動力とその生きていく戦略には、東北人の負けず魂を感じる。
もちろん伊達藩と言えば、仙台であるが、仙台に本拠地を置く楽天が、巨人を下し、2勝目をあげた。さぞ仙台もヒートアップしていることだろう。震災後経済が沈滞し続けている東北であるが、楽天の勝利が、カンフル剤になってくれるはずだ。
天下を狙い続け、その野望を果たせなかった伊達政宗であったが、400年の時を超えて、東北楽天イーグルスが天下を取るかも知れない。
甲子園では1度も優勝を果たすことが出来ていない東北だが、楽天には高校生達の果たせなかった夢をぜひリベンジしてもらいたい。盛岡中央高校出身の銀次選手が、めちゃくちゃの頑張りを見せている。頼もしいかぎりだ。
時間の都合上試合を見ることは出来ないが、77星野仙一監督の胴上げを是非見たい。星野仙一監督と伊達政宗がダブって見えるのは、僕の気のせいだろうか。いや政宗の霊気が乗り移った武将の姿が、確かにベンチで吠えている。
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