再会
先日12年ぶりに、とある卒塾生がやってきた。塾の玄関で思わずハイタッチをしてしまった。30歳を過ぎ素敵なレディーになっていた。
彼女の世代は僕としてもさまざまな思い入れがある。僕が大学受験英語専門塾の看板をおろし、中学生の全教科指導を始めた最初の生徒達だった。もう17年も前の事だ。
彼女は中国の北京大学で学んだ才女だ。日本に戻って来たたびに、さまざまな大学での様子を聞くことができ、僕自身とても勉強させられた。
新しい世界に挑戦するために、また学校に行くのだという。母校に卒業証明書をもらいに来て、僕の塾に寄ってくれた。
「先生昔とぜんぜん変わらないですね」
褒めて頂いた。いやきっと僕の30代の頃の方が、いろんな意味で老人だったかもしてない。肉体的にも精神的にも・・・・・。
当時の様々な光景がよみがえってきた。懐かしい。
「教室が新しくなって、先生儲かったんですね」と言われたが、いやいやこの教室は大家さんが建ててくれたもので、決して僕が建てたわけではない。
お母さんを車から呼んできた彼女は、僕とのツーショットを写真におさめ、
「新幹線の時間があるので、失礼しますね、今度ゆっくり来ます」と言って、さわやかな笑みを残して去っていった。
新しい道に、驀進して欲しい。
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