最近のトラックバック

« ふ~ | トップページ | 波動が変わった »

2013年10月 1日 (火)

それでいいはずがない

10月に突入した。今年度は正直しんどい前半だった。4月から7月の頭までは閑古鳥が鳴いていた。夏休みからようやく入塾の動きがあってわけだが、市内生の塾通いが、震災後急速に落ち込んでいる。

経済的に疲弊しているという状況もあることはあるのだが、1番の原因は少子化による、県立高校の倍率の低下が塾通いの人数減の要因だろうと思う。

大学進学に関しても、国立大学の入学こそ困難を極めているが、普通高校からの私大の進学は、とても易しくなった。かつての中堅大学は、進学校でなくても通信表の評定が平均3.8以上あればAO入試で十分勝算がある。難関な問題を解く能力を必要としないとなれば、塾通いも必要ないのかも知れない。

しかしである。私立大学の学生の質の低迷は周知の通りだ。作文と面接で学生を採る苦肉の策は、残念ながら日本の大学生の学力を間違いなく低下させてしまった。

これは中学生にも言える。『勉强しなくても高校は受かるから、受験勉強は必要ない』そんな声を耳にすることが多くなった。

確かにどこかの高校には受かるだろうが、その後の人生の指針を決めて行く選択肢が狭まっていくことは間違いない。人は一生働かなくてはいけない。つまり一生勉強なのだ。その土台を中学時代や高校時代に作らなくていつ作るのだろうか。

今年の初めに、一関二高から国立大学に合格した塾のOBが挨拶にやってきた。二高からは国公立大学が20名ほど受かったのだが、大験セミナーの卒塾生がその中にほとんど入っていたよと教えてくれた。嬉しかった。

彼らは優秀だったので、僕の塾に来なくても一関二高には受かっただろうと思う。しかし中学校での学問の土台作りが、間違いなく高校での学習を加速させていったのではないかと自負している。

分数計算が出来きなくても、アルファベットの小文字が完璧に書けなくても、ひょっとしたら高校には入れるかも知れない。でもそれでいいはずがない。

お金がないので塾に入れられない。それは確かにそうだろう。ちなみに僕の塾の月謝は5000円~9000円だ。お父さんがパチンコに行くのを1回我慢するか、もしくは飲みに行くのを1回浮かせば、なんとかなる金額だと思っている。

勉強が出来ない生徒はいない。勉強をしない生徒がいるだけだ。人生でつまずいた時は、努力をする以外にその困難さから脱出する方法はない。勉強をすればなんとかなる。難しいことではない。そうじゃないだろうか。

にほんブログ村 教育ブログ 塾・予備校教育へ僭越ながら教育ブログランキングに参加しております。よろしければ応援の一押しをお願い致します

« ふ~ | トップページ | 波動が変わった »

コメント

大学は国立大学だけにして(やる気のあるのは税金で育てるということ)、すべての私立大学を大学から専門学校に変えれば(この際、私学助成金やそれに変わる名目のバラマキは一切なし)、親御さんも学校の先生もやる気になるのではないでしょうか?

”勉強が出来ない生徒はいない。勉強をしない生徒がいるだけだ。人生でつまずいた時は、努力をする以外にその困難さから脱出する方法はない。勉強をすればなんとかなる。”は努力をする時に当たり前の才能のある者が携わるということを加えれば賛成です。

(かねごん)
犬王様コメントを頂きありがとうございます。
僕のようなお馬鹿な人間には私大がやっとでしたので、私大が不要と言われれば返す言葉もないですが、問題の根っこは、文科省が次から次へと大学の設立を認可してしまったことと、やはりAO入試にあると思いますね。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: それでいいはずがない:

« ふ~ | トップページ | 波動が変わった »