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2013年10月 5日 (土)

原子炉による海水温度の上昇

日本各地の海岸に原発を造るとき、電力会社は「海洋への影響はほとんどない」といった説明をしてきた。だが、福島第一原発の事故後、全国の原発が次々と停止した結果、原発周辺の海域では、魚種ががらりと変わっていた。はからずも、原発の温排水が、日本の海に大きな影響を与えていたと証明する状況になっている。

「原発が停止し、温排水が排出されなくなって、海は劇的に変わりました」

 京都大学舞鶴水産実験所准教授の益田玲爾(ますだ・れいじ)氏がそう実感を込める。益田氏は2004年から、福井県高浜町の関西電力高浜原発の温排水と海の関係について、潜水調査を続けてきた。

 原発は運転中、海水で原子炉の熱を冷やす。そのため、膨大な海水を取水して排出する。その際、海に放出する海水の温度は、通常より7度前後高い。

 京都大学原子炉実験所助教の小出裕章氏が、こう説明する。

「日本の原発がすべて海の近くに立地しているのは、海水を取水して原子炉を冷却するためです。温排水を出す原発は、海を温める装置となっているのです」

(週間朝日より転載)

二酸化炭素による温暖化を軽減するエネルギーが、原子力であると宣伝され続けてきた。

今回の東京電力福島第一原子力事故によって、原子力の嘘が次から次へと暴露されてきている。電力会社も政府も確信犯ならば、その功罪は大きい。

地球の急激な温暖化は、海水の温度上昇によるものとされてきた。原子力発電所の存在が、その大きな要因である可能性さえある。寝耳に水である。

思いが現実を創造する。僕はこの言葉を、人生の座右の銘として生きてきた。僕らの利便性を求める欲望が、原発を造らせてきたとするならば、僕らは本当に生活を改めなければならい。

人生は楽しくなければならないが、快楽的であってはならない。快楽は必ずある種の犠牲を伴うものだ。

他者に迷惑をかけない生活。生命を大切にする生活。そんな当たり前のルールが守れない社会であってはいけない。僕らは繋がっている。

利権や権力による搾取は、間違いなく他者だけではなく自己の尊厳を損なう行為だ。その波動は社会の幸福感を減退させる。やめるべきだ。

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