「健康問題は今までも現在も将来も、まったく問題ない」
「直ちに人体や健康に影響はない」と「健康問題は今までも現在も将来も、まったく問題ない」
「汚染水による影響は福島第一原発の港湾内の0.3平方キロメートル範囲内で完全にブロックされている」「健康問題は今までも現在も将来も、まったく問題ない」、この安倍首相の発言は極めて重い。安倍首相がこの場で「完全に」「まったく」と断定したことを絶対に覚えておくべきだし、とりわけ健康問題について「将来も」まったく問題ない、としたことについて、その論拠の明示を求めなければならない。
原発事故発生直後、当時の官房長官であった枝野幸男は「直ちに人体や健康に影響はない」と繰り返した。「じゃあ将来は?」という問いには答えが用意できなかったのだ。今回、安倍首相は「健康問題は将来も、まったく問題ない」と言い切った。そう言い切れる理由はどこにあるのか。直ちに明示をすべきだ。
「健康問題は今までも現在も将来も、まったく問題ない」とした後に、安倍首相はこう続けている。「完全に問題のないものにするために、抜本解決に向けたプログラムを私が責任をもって決定し、すでに着手している」。現在着手しているプログラムは、「完全に問題のないものにするため」のもの。となれば、その前に発言した、「まったく問題ない」は早々に崩れる。ヘッドラインだけではなく事実を見てほしいと安倍首相は言うが、そちらのお粗末なヘッドラインを正すのが先ではないのか。武田 砂鉄
「最高の一日だった」なんて記事を書いた直後に、オリンピック誘致の成功に沸き立つ中、上記のような記事が飛び込んできた。がっかりだ。
震災後東北では甲状腺の病気が多発している。しかしそのような情報は闇に葬られ、マスコミも新聞も一切取り上げない。中年以上のくも膜下出血の疾病も震災後は倍以上だと言われているが、これも放射能との関連は否定され、震災によるストレスだと言われてきた。
すべてを隠蔽すれば、放射能による健康問題は起きないことになる。かつてのどこぞの共産圏の国と変わらない。震災以後の放射能に関する政治家の発言をずっと見て来たかぎりでは、この国の政治姿勢はそれ以下だ。
東京電力の暴挙をさんざん許してきた旧自民党の体質は、政権を奪回した現在に於いても変わりがないように思う。あまたの政治献金や資金提供をされてきた政治家達はいっさい口をつぐむどころか、「健康問題は今までも現在も将来も、まったく問題ない」とまでのたもうた。アウトだ。
震災直後、直ちに放射能の人体への影響はないとマイクの前でのたもうとた政治家は、自分の家族を即国外に避難させた。
震災後、僕のブログには避難された方々から多くのコメントやメールを頂いた。家族と別れた哀しみや、「お金がある人はいいわよね、どこにでも行けるから」等の、言葉に傷つけられ、そして自分の選択に懐疑的な想いを持っている方々のコメントなどもあった。
あと2年以内にその答えは明らかになるだろう。政治家さんたちよ、原発事故をなめてはいけない。放射能の怖さを軽んじてはいけない。
経済優先の社会は、必ず経済でつまずきを持つ。その原因は慢心にほかならない。
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コメント
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「ただちに~」の政治家は東電とのパーティ券での癒着が指摘されています。他にも小沢某や自民党の面々などなど。今後、「せっかくオリンピックに選ばれたのに原発の話なんかするな!」とか「経済や復興に水を差すようなことは言うな!」という感じで政治家じゃなくて普通の人から批判が来るでしょう。そして、北朝鮮のマスゲームでもやっているような空気が作られて、なんか浮かれているうちに消費税が上げられたり、原発の再稼働、輸出が行われるかもしれません。岩手県の方には悪いですが、NHKの某ドラマも政治的な匂いしか感じません。決してドラマの世界観は嫌いじゃないですが。
(かねごん)
大河様おはようございます。
震災後の政治やマスコミの陰謀は将来歴史の中で暴かれて行くでしょう。
僕はNHKは全く信じていません。BSのアンテナは破棄しましたし、NHKの受信も解約しました。、連ドラももちろん見ていません。
国民をだますのはいとも簡単です。テレビで感動を与えればそれでOKです。今回の誘致成功で安倍首相の満面の笑みが報道されたようですが、その肚の中にあるものは何でしょうね。
投稿: 大河 | 2013年9月 8日 (日) 22時12分