今日はジャズの巨匠マイルス・デイビスの命日
今日9月28日はマイルス・ディビスの命日だ。22年前彼は65歳の人生を終えた。そしてあまりにも多くの素晴らしいを演奏を残していった。
マイルスのトランペットは、時に憂いをおび、時に哀愁を醸し出す。切れ切れのため息のような切ないペットの音に、僕は時に身震いをする。
息子から生まれてはじめてプレゼントされたCDが、マイルス・デイビスのこのCDだった。なかなか渋いチョイスだったと思う。
僕にとってマイルスはオヤジ的な存在だ。現在の塾を22年前の春3月に僕は始めたのだけれど、その半年後マイルスは天国に逝ってしまった。自分でペンキを塗った教室の壁をにらみながら、僕は哀しみよりも怒りに近いものを感じていた。
マイルスが他界したその前年のクリスマスに、父が55歳で去り、翌年の5月には僕の尊敬していた恩師小菅先生が54歳の若さで亡くなり、そして秋になりマイルスが去って行ってしまった。
あの年は本当に最悪の年だった。
マイルスはジャズをファッションにした。それは決して悪い意味での僕の評価ではない。モダンジャズの壁を打ち破り、流動的な旋律をマイルスはジャズに吹き込んだ。斬新さのなかに、ジャズのしがらみはしっかり息づいていた。
彼のしたたかなジャズに僕は酔いしれる。今日もまた。
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