俯瞰
東京電力福島第1原発事故に伴う国の直轄除染をめぐり、環境省は27日までに、30日発表の新たな工程表で、対象の11市町村のうち7市町村の除染終了時期の記載を断念する方針を固めた。延長期間などで地元自治体との調整が難航しているのが原因で、除染作業の終了が見通せなくなった。新たな工程表では終了時期の明記すらできず、国の見通しの甘さと両者の溝の深さが浮き彫りになった。時事通信
誰もが故郷は捨てがたい。帰れるものならば帰りたいと思うだろう。しかし福島第1原発事故で放出された放射能は、残念ながら除染という一時しのぎの対策ではなんともならない現実がある。
第一に放射能の放出が終焉したというのならまだしも、原子力発電所近郊の汚染水や空間線量の値は未だ天文学的な放射能値を示している。
数兆円とも言われる除染費用を使うのは、愚の骨頂とまでは言わないが、そのお金で避難住民の方々の仕事の斡旋と住居の恒久的な支援が出来るのではないだろうか。
大手ゼネコンは、原子力の造成で富を稼ぎ、今度は除染作業で巨額の富を稼いでいる。
原子力の再稼動を電力会社各社が要求しているが、原子力のある街に住むということは、どのようなリスクが伴うのか、経営者はどのようなリスクを負わなければならないのか、目先の安定と利益の優先がいかに危険であるかを知らないわけではないだろうが、麻薬患者のように制御出来なくなってしまっている。
政治も教育も経済も、すべてが富の優先を根本に置いた思想の中で構築されてきた。お金を手にしたものがさらなるお金を手中に収めていく。
搾取され続ける人間は、教育がないからお金がないから搾取され続けるのだという、想念の呪縛にがんじがらめになり、がむしゃらに富を求めようとする。
塾をやっている僕などは、ひょっとするとその片棒をかついでしまっているのかも知れない。
僕らは詭弁を弄して生きていく生きものなのだろうか。都合のいい政治思想と都合のいい道徳観念と都合のいい宗教に身を任せ、自分の生き方が正しいのだと言い聞かせ、精神のバランスをとっている存在、それが僕ら人間だとしたら、やはりちょっと残念な存在だ。
地球に住み着くようになって、気の遠くなるような歳月が過ぎてきた。文明の輪廻転生のなかで繰り返されて来た無数の失敗を、また繰り返せば、数万年かけて構築してきたこの世界の創造者たちに申し訳ない。
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自分の場合は自民党や公明党(宗教)は当然として、最近はそれ以外の政党のひどさに呆れかえっています。
民主党、生活の党、未来の党、新党きづな、緑の党、緑の風、みんなの党、社民党、これらは自民党に対抗するために「脱原発」のふりをしているとしか思えません。
本心はともかく、実際に結果を出してくれればまだ良いのですが、そんな気も毛頭ないのでしょう。
(かねごん)
大河様コメントを頂きありがとうございます。
政治家になり目的が、あまりにもあからさまですよね。
人生哲学をしっかり持った、私利私欲のないリーダーが出てきて欲しいものです。
投稿: 大河 | 2013年9月 3日 (火) 02時32分