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2013年8月 4日 (日)

~夏休み時別寄稿~関ヶ原に思う

2013年7月8日、僕は関ヶ原に居た。初めて訪れた町であった。むせ返るような暑さの中で、1600年9月15日の激動の戦いの日の狼煙を間違いなく聞いたような、そんな幻聴を僕は感じていた。

歴史の中の捕らえようのない潮流を、単なる偶然とやり過ごすことは簡単かも知れないが、この日本という国が幾度かの分岐点で、時代に選ばれし人間が選択した決断の延長線上に、僕らの存在があることは間違いない。

人はどんなに策略を弄しても、吹き寄せる風の向きを変えることは出来ない。その風を逆風と感じるのか、もしくは順風と感じるのかは、ひとえに、その場に立った人間の立ち位置であり、向いている視線によるのだろう。

風は待っていればいつかは止む。しかし通り過ぎて行った風はもう2度と吹いてきてはくれない。

歴史の中で蓄積されたエネルギーは、やがて新たな時代の変革の核となり、生きるすべを模索する我々人間の糧となって行く。1600年9月15日に、関ヶ原の地に倒れていった多くの戦人達の魂が、また同じ風を感じることがあるのだろうか。

いつの時代も守らなければならないものがある。哀しいほどの切なさを伴うことがあれば、怒りに手を握りしめることもある。

空を舞う鷹が大地を鳥瞰するように、もし、人生というものを鳥瞰することが出来るのならば、一瞬一瞬の時の流れが、天体が作り出す影や光の帯の中で、僕らの人生はスライドする光の渦となって見えるかも知れない。

400年の時の流れを逆行して、僕が関ヶ原に降り立つならば、僕の立ち位置は何処に定めるだろうか。軽トラックに100個の手榴弾を積み込んで、関ヶ原を疾走するならば、きっと歴史は変わるだろう。

中学校の歴史の教科書は、関ヶ原の説明がわずか3行で終了している。天下の雌雄を決するため戦った10万人を超える人間の人生と死とそしてドラマが、わずか3行に収められているのだ。

僕らが生まれ、学び、そして死んでいく時間のモニュメントは、3行どころか、墓石に刻まれる数文字で終わって行く。

しかし僕が2013年7月8日に関ヶ原に降り立つためには、途方も無い奇跡の出逢いがなければならなかった。言わずもがな、僕がこの時代に存在していなければなかったし、塾をやっていなければなかったし、このブログをしたためていなければならなかった。

そして僕を岐阜に招待してくれた上野義行という塾人、僕を関ヶ原に導いてくれた美川圭介という水先案内人がいなければ、絶対降り立つことがない場所だった。もちろん、花巻から名古屋までの飛行機の切符を強引に予約してくれた我妻がいなければ、僕はあの関ヶ原の風を感じることはなかった。

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あの日、関ヶ原に別れを告げ、その後に出会った円空仏の奇跡を含め、7月の岐阜への旅は、単なる旅ではなくて、僕の魂の中の、言わば絶対値がシフトアップした旅だったように思う。

上野先生には本当にお世話になってしまった。また美川先生には素晴らしい歴史探訪をセッテングして頂き感謝でいっぱいである。岩手の地より、岐阜の両先生方のご多幸と、さらなるご発展を祈願もうしあげ、今回の特別寄稿を終えたいと思う。

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コメント

かねごん先生

ご紹介頂き、ありがとうございます。

昨日、イベント準備のため岐阜県博物館を訪れた際に、

学芸員の方に円空仏の話をしました。

岐阜市の洞戸というところにもあるそうです。

その方は、円空だったらご自身はそこを案内すると

おっしゃるので、秋になったら見に行こうかと

思います。

(かねごん)
なんだかまた岐阜に行きたい気持ちになって来ました。
円空仏を見ていると、人生の喜怒哀楽が全て普遍性を持って見えてきます。

かねごん先生

こんばんは。
美濃国を振り返っていただき、
ありがとうございます。

美濃国はゲリラ豪雨に昨日、今日と続いています。
もう雨は要りません。
暑くなったり、涼しくなったり、
本当に不思議な天候が続いています。

日曜日の地震は大丈夫でしたか。
被害はなかったですか。

忙しい時期が続きます。
お互いに体調管理を行って、
自身の最高のパフォーマンスを
地域の皆さんに提供して行きましょう。

これから深夜のジョギングに行ってきます。
愛犬が待っていますので・・・。

(かねごん)
上野先生こんばんは。
今頃は、もう愛犬の散歩でしょうね。
7月の岐阜美濃の旅は、いろんな意味で僕に覚醒をもたらしてくれました。
素晴らしいひとときを過ごせました。ありがとうございます。
今度はぜひ奥様をお連れして、陸奥にきて下さいね。

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