人類最大の弱点は愛だ
コンビニの店先でこんなポスターを目にした。
スター・トレックの映画のキャッチコピーなのだが、このフレーズに触発された僕は、思考の荒野をさ迷い始めた。
50を過ぎたオッサンが、愛とはなんだろうなんて考えたら気持ちが悪い。それは重々承知しているつもりだが、人類最大の弱点などと言われたら、ぼ~ともしていられない。
そもそも、人を愛するという表現は抽象的過ぎて、確かに言葉だけが闊歩してしまっている。愛する=慈しむとか、愛する=大切に思う、なんて具合に考えていくとそれほど難しい問題ではないような気がするのだが、それが弱点だと言われると、哲学的な深読みの世界に突入してしまう。
確かに誰かを愛している人は、現実生活に疎いというのか、感情が先走って冷静でない人は多い。愛ゆえの現実逃避という世界を、経験したことがある人は多いと思う。
好きな人のために仕事をやめちゃうとか、愛する人のために家庭を投げ出すとか、結構深刻な事態を引き起こす愛もある。性欲や愛欲がねちねちと判断力を奪い去っていくケースもあったりして、厄介なこと限りない。
しかし人を好きになるということは、たとえそれが性欲に根ざすものだとしても(笑い)、間違いなく生きるパワーになることは否定出来ない。
人類は、性欲を愛という言葉でカモフラージュすることによって、自己のアイデンティティを保ってきた所があるような気がする。
ばかやろう!愛は性欲なんかじゃない、魂の存在基盤だ、神そのものだという方もおられるかも知れない。
しかしやはり、愛は種の保存のために、神様が裏工作した性欲の裏スイッチだと僕は思う。
家族や親を思う愛は、あれは愛じゃなくて、正確に言うと自己保存に対する感謝だ。それから地球を愛するなどという表現があるが、あれも地球に対する感謝だ。僕らが生かされているのは、多くの人たちの援助と支援によるものだ。
無償、有償にかかわらず、僕ら人類は誰かの助けが無ければ生きてはいけない。そして愛が無ければ、人類は地球から消える。
つまり愛を取りさらわれたら人類は滅亡する。そういう意味では確かに、人類の弱点は愛なのだ。
結婚をしない若者が急増している。もっと愛に素直になろうよ。みんな
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