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2013年8月26日 (月)

睡眠を取ると起きていた間の記憶が定着すると言われる

 大脳で記憶が定着する際には、脳神経細胞同士の接続部分「シナプス」の微細な構造が「ガンマアミノ酪酸(GABA)」と呼ばれる伝達物質の働きによって縮小、整理されることが分かった。東京大大学院医学系研究科の院生葉山達也さんや野口潤助教らがラットの実験で発見し、25日付の米科学誌ネイチャー・ニューロサイエンス電子版に発表した。
 研究チームを率いる河西春郎教授は「睡眠を取ると起きていた間の記憶が定着すると言われるが、睡眠時にはこのGABAによるシナプス整理が起きやすい」と話している。
 GABAによるシナプス整理は記憶以外の脳機能でも働き、言語が発達する成長期にも起きていると考えられる。また、自閉症や統合失調症などの精神疾患では、GABAによるシナプス整理がうまく進んでいない可能性があり、今回の発見はメカニズム解明にも役立つという。 時事通信

寝る子は育つと言われるが、よく勉強し睡眠をしっかり取ることは記憶の整理に欠かせないようだ。

昔の小学生は、夜も8時になると床に入ったものだ。僕なども、土曜日の『8時だよ全員集合!』を見るときだけは9時まで起きていることを許されたが、それ以外は8時には電気を消された。

それが今では夜型の生活が定着してしまい、夜10時を過ぎたコンビニに小さな子どもの姿を見ることも少なくない。

テレビやゲームそしてケータイなどのバーチャルな映像や電子的な刺激は、果たして脳のシナプスを活性化させているのだろうか。学習機材や学習の質が向上したわりには、学力の低下が懸念される昨今、現代の刺激的な生活は子どもたちには決して良いとは言えないようだ。

夜中2時3時まで、ゲームやケータイのメールのやり取りをしている子どもたちの成績は悪い。中学生の生活管理は親がしっかりやらなければならない。授業中はぼ~とし、人の話には集中できない。

親が寝た後に、布団の中で繰り広げられるあてのないゲームの世界は、何の利益があるのだろうか。その虚無感を知っているのは本当は彼ら自身なのだが、その殺伐とした生活を断念させられるものを見つけることは難しいようだ。

人生を切り開いて行くのは、努力である。努力がシナプスを活性化させる。努力をすれば睡眠も心地よいだろう。『努力という言葉が嫌いです』という若者が多いが、そんな日本にしたのは我々大人の責任も大だろう。

僕らが過ごしてきた過去の時代を振り返れば、それは一目瞭然だろうと思う。

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