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2013年8月19日 (月)

一瞬一瞬過ぎて行く情報の渦の中で

NEWS ポストセブン8月18日(日)7時6分配信

 いまや多くの携帯ユーザーが、ガラケー(フィーチャーフォンともいう)からスマートフォンへと移行しているが、最初のうちは、スマホの操作がうまくいかず戸惑う人も少なくないだろう。実際、ケータイショップには、操作方法の問い合わせに訪れる人が多数いる。

 あるケータイショップで働く女性店員(25歳)も、スマートフォンが普及するにともなって、対応しなければならないことが一気に増えたという。

「一番困った顔をされるのが、『IDとパスワード』ですね。アップルIDとパスワードについて尋ねると、“はて?”みたいな顔をするお客様が多いです。例えば先日は、『いつも彼氏に設定をやってもらってたので、私には全然分かりません』と自信満々に言う女性の方もいらっしゃいました。

 他には、『データ移すときにバックアップ取りますか?』とうかがうと、“バックアップって何?”という顔をされることも多い。そこで『こちらでバックアップを取りましょうか? もしデータが消えてしまった場合、責任は取れませんが……』というと、『バックアップとか良く分からないけど、それは困る』と怒鳴られたり……」

 こうした状況にショップ店員の多くは辟易しているようで、「これだけ使いこなせない人がいるのだったら、いっそのこと逆にガラケーが復活したほうがよいのでは? とも思います」(同前)という。このままガラケーが消えてしまうことへの危機感が、少なからずあるようだ。

僕は今年の春、12年ぶりにケータイを手にした。俗に言うガラケーを0円で購入したのだが、そのガラケーでさえ、最初はちんぷんかんぷん。メールの配信どころか、普通に電話をかけるのにも戸惑う始末、未知との遭遇である。

スマートフォンを女房が使っているが、僕はさわりもしない。いつでもどこでもネットが繋がる便利さはあるだろうけれど、その日常性が逆に僕には耐えられない。

はっきり言って僕は意志薄弱なので、欲望には弱い。したがって習慣性の強いものには近づかないようにしているし、購入しないことにしている。もし塾にパソコンを設置したならば、教材研究もやらず、読書もせず、ネット中毒症に侵されるのは目に見えているので、ゆえに置かない。

高校時代から10年近くテレビをシャットアウトしたのも意志薄弱故の強行手段だったし、その頃からマンガ本を読まなくなったのも同じ理由だ。

一瞬一瞬過ぎて行く情報の渦の中で、キャッチできなかった情報を悔やむことが多いかもしれないが、それはそれで縁がなかったものと諦めるのも、人生なような気がする。

複雑化して行く情報端末機の進化とは裏腹に、精神性が追いついていかないジレンマを感じるうちはまだしも、そのジレンマさえも感じられなくなって行く感覚の麻痺が、僕は1番怖いような気がしてならない。

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