証拠品を出さなければ評価されない学校というのもどうだろうか
ノートを丁寧に書く生徒は優秀かと言えば、一概にそうとも言えない。僕は高校でも教鞭をとっているので、もちろん生徒達のノートのチェックはする。
いつも思うことだが、黒板の文字をノートに移すことに必死で、話を聞いていない生徒がいる。
話を聞きながら必要事項をメモする能力がある生徒は、かなり出来る生徒だ。綺麗な文字で書いたノートを提出されれば、先生は嬉しいかも知れないが、それが頭に入っているとは限らない。
かつて僕の同級生で、授業中ほとんどノートをとらないのがいたが、成績はいつも学年でトップクラスだった。様子を見ていると、疑問点だけをさっとノートに箇条書きをしていた。予習をしていて出来る芸当だったろうと思う。
僕は卓球と音楽とそしてバイクに夢中になって、勉強をさっぱりやらなかった。大学に入ると決めた高校生の夏に僕がやったことは、とにかく教科書を読むことだった。受験に必要な科目の教科を、中学1年生の教科書から高校1年の教科書まで、時間が許す限り読むまくった。
1番しんどかったのは苦手な英語だったが、中学校の教科書を曲がりなりにも自分の力で読めるようになった頃には、なんとなく英語のリズムがわかったような気がした。動詞の概念や形容詞、副詞の語順の規則性は、繰り返し読むことで身体が覚えるものだ。
夏休み、子どもたちはひたすらノートに書きまくっている。市販されている夏休みワークを3回も4回もノートに書かせる宿題が主流だ。その他に例の2pノートなる自主勉強の宿題もある。
残念ながらじっくり本を読む夏休の機会を生徒達は奪われている。生徒達はよっぽど学校の先生たちから、信頼されていないようだ。
証拠品を出さなければ評価されない学校というのもどうだろうか。
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要点をメモしなさいと指導する先生がいるようですが、何が要点なのかを子供が判断するのは難しいですし、先生が強調しておっしゃていることが要点でないこともあります。首をかしげる指導のように感じます。
(かねごん)
羅皇様コメントを頂きありがとうございます。
要点が受験に出て来る重要事項である必要は無いのでしょうが、大切なものがなにかを浸透させることは何年指導してきても難しいですね。
投稿: 羅皇 | 2013年7月31日 (水) 10時45分