須川岳に沈む夕陽
須川岳に夕陽が沈んで行く。この光景を人生で何度眺めてきただろうか。
きっと連休で故郷一関を訪れた多くの方々が、今日のこの夕陽を目にしただろうと思う。田植えを前にした田んぼには、水がはられ、新緑の山に大きな太陽が消えて行く。
この大地の中で生きてきた自分の、過去と現在と未来が、この一瞬に溶け込んで行くような錯覚を僕は覚える。
僕の残された人生は後10年だろうか、15年だろうか。こんな夕陽に出会うのはもう10回もないかも知れない。
僕の大好きな宮沢賢治は37歳という若さで他界した。生きた長さではなく、生きた質量の問題だ。
この時代は、パサパサと軽い音がする。まるで立ち枯れた木々の枯葉のようだ。落ちることも出来ず、しがみついたまま風化していく。
生き抜けば、必ず僕らは大地に帰る。自分の人生を立ち枯れさせてはいけない。
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