かねごんの音楽夜話
楽譜が書けないどころか、音符も読むことがままならない僕が、音楽論を語るのは気恥ずかしいが、中1の冬にギターを手にして以来、40年間音楽をがなりたててきた。
大学時代に曲を作り始め、今までに作った曲は100曲を超える。しかし残念ながら現在歌える歌は30曲にも満たない。
歌詞カードに、コード譜を書きなぐったタブ譜を消失したり、曲そのもののメロディが、完全に忘却の彼方に追いやられたりして、70曲以上が幻となってしまった。
昨日自殺という重いテーマの話を書いたが、実は若い頃の僕はとても感情が不安定で、今振り返ると、結構危うい橋を渡っていたような気がする。あまりダークな本を読み過ぎたりして、精神が疲弊していたかも知れない。
そんな僕を救ってくれたのが、間違いなく音楽だった。徹夜で曲を作り、朝を迎える頃は、自分の中でわだかまっていた悩みやもやもや感が、曲を作るという作業を通じて、浄化されていったような気がする。
23年前に脱サラをして塾を開いてからも、音楽は僕の精神安定剤であったことは間違いない。なかなか生徒が集まらず、大変な年は、おのずと作る曲も増え、曲が増えるたびに、いくつかの過去の曲が喪失していった(笑い)。
今は年に3,4回ミニライブをやるくらいで、音楽活動などというものではないのだが、年に2,3曲のペースで歌を作っては披露している。
僕の作った曲の中では、かぶとむしが代表作みたいな感じになっているが、本当はじ~んとくるようなバラードやブルースのラブソングを歌いたいというのが、本音ではある。
頭の髪が薄くなり、ヒゲも白くなってきたオッサンが、ラブバラードでもないだろうけれど、幾つになっても心だけはときめいていたいと思っているかねごんである。
ところで、ちょっと宣伝だが、今度の土曜日5月18日は、平泉吉野屋さんで歌わせて頂く。
毎回素晴らしい音楽の作り手が登場する音楽祭で、僕は聞き手として惚れ惚れしてしまう。18日の開演時間は夕方6時。
*塾の仕事が終わってから馳せ参じるので、僕の出番は7時半以降になると思います。お時間がある方はちょっと覗いてみませんか。観覧無料です。
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