1万4000トンの放射能汚染水をわずか3枚の防水シートで
東京電力福島第1原発の地下貯水槽から放射性汚染水が漏れた問題で、東電は7日、緊急記者会見を開き、隣接する別の地下貯水槽からも汚染水が漏れていると発表した。東電は、今のところ水位の低下は確認できず、漏れたとしてもわずかな量だとしている。
【汚染水漏れが見つかった別の貯水槽で作業をする人たち】
地下貯水槽は計7基あり、いずれも同じ構造。東電は、この貯水槽の対策は当面せず、最初に水漏れが起きた貯水槽の汚染水を移す作業を優先して進めるとしているが、移送先も同様の地下貯水槽であり、構造面で信頼性に疑問符がつけば、今後の汚染水管理計画に影響を及ぼしそうだ。
このところ東京電力福島第一原発は、トラブル続きだ。高濃度地帯ゆえの作業の困難さというのももちろんあるだろうが、素人目にも、そんな対応なのかと、耳を疑いたくなるようなお粗末さが多い。
上記の関連記事を読んで頂ければ、その杜撰さが一目瞭然だろう。
大体東京電力は誠意がない。一関市内の農家団体が、放射能に対する補償を求めて訴訟を起こした裁判に対しても、全く知らぬ存ぜぬの態度だ。
東電の今ままでの態度を見ていると、今まで国民は原子力の恩恵を得てきたのだから、今回の放射能汚染は仕方がないだろう的な、開き直りの態度を感じる。
原子力で美味しい蜜を吸ってきたのは、国民ではなく電力会社だ。このブログでは書けないような、とんでもない研修旅行をやったり、土地の買収工作をやって来た東電という会社が、今回のような大変な状況を起こしたのは、偶然でもなく、不可抗力などでは決してない。
結果には必ず原因がある。驕れる者久しからずである。
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