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2013年4月 2日 (火)

人の役立つ人間になりなさいなんて言う敎育からは、リーダーは生まれない

貧富の差が拡大すると、何が起きてくるのか。教育の格差が生じてくる。

教育の格差が生じるとどうなるか。実力ある人間がトップに立てず、お金や権力があるものがトップに立つようになる。

すると・・・、この国は衰退する。

奨学金制度が全く充実していないこの日本という国に於いて、今大学に進学できる高校生は、裕福な家庭の子どもたちだ。私立大学に入れれば、生活費を含めて4年間で1000万円はかかる。

地方の町で、このお金を工面できる親はどれほどの割合だろうか。1ヶ月3万円弱の私立高校の授業料が工面できない家庭が多い中、子どもを大学に入れるのは至難の業だ。

不況ということもあるだろう。離婚率の増加による、育児困難の状況もあるだろう。選挙制度では、1票の格差が問題になっているが、労働の格差はそれどころではない。

同じ労働時間で、年収が300万円も400万円も違う国。この異常さを、仕方がないと諦めてしまうこの国のトップの精神は病んでいる。この労働格差が是正されることが無ければ、日本の資本主義経済は、20年も持たずに崩壊するだろう。

一流企業や公務員、公立の学校の先生方の給料をもってすれば、子どもたちを大学に入れることは困難を要しないだろう。

仮に子どもに高等敎育を与えられないのは、親のせいだとしたら、毎日必死に働いて、給料が20万ぐらいしかもらえない状況は、誰のせいだろう。これも親のせいだろうか。

親に学歴も資格もなくて、いい働き口が無い。だからお金が無いので、その子どもは大学に入れないし、専門学校も無理だとしたら、それは仕方が無いことなのだろうか。

負の連鎖を順接の接続詞で、普通に使って論じられる今の日本社会の状況はおかしい。

貧乏生活を僕みたいに自虐的に楽しんでいる人間はまだしも、猛烈にお金を必要としているのに、猛烈にない人の状況は、本当に厳しいだろう。

仕事もない田舎に住んでいるのが悪いんだろうという声を聞いたことがある。そのような発言をするのは、言っちゃ悪いが、イカレポンチ野郎だ。

大都市に住んでいることがステータスだと思うなら、それは全く自由だ。田舎に住むのは貧乏くじを引いたようなものだと思うことも自由だ。

でも、日本という国が誕生して千数百年、この国民の衣食住を賄ってきたのは、都の貴族でもなく、江戸の商人や侍でもない。地方の民だ。地方の大地だ。そういった方々の魂や血脈をないがしろにする国家に、真の繁栄などやって来ない。

権力や体制に迎合する教育者からは、社会を覚醒させる人間は育たない。

人の役立つ人間になりなさいなんて言う敎育からは、リーダーは生まれない。自分の好きなこと、自分がわくわくすること、自分がやりたくてたまらないことに精を出す人間こそが、人を引っぱって行く。

他人のためにというのは、成功の反対側にある思考だ。なぜならそれは、体制側の敎育だからだ。

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