怒りや悲しみを遠ざける必要などない
塾の前を流れる磐井川も、河川敷の雪がすっかり消え、土手の芝も緑が濃くなってきた。2年前の今日、地震の時、僕はこの写真の反対側の土手下に逃れ、ものすごい揺れが収まるのを待っていた。
(3月9日に撮影したものですが、今日11日はまた一面の雪景色になってしまいました)
震災後1年間は、放射能を恐れ、この河川敷で遊ぶ子どもたちの姿が消えた。
この2年間、被災地の復興を願い、また子どもたちに内部被曝をさせまいと、多くの人達が立ち上がった。家内が主催するシュタイナー教室『風と虹』には、関東地区、九州福岡からボランティアで先生方が何度も訪れて頂き、医療や精神的な支援をして頂いた。
僕のブログを読んで頂いた読者の方からも、全国津々浦々、支援物資や様々な援助を頂いた。心より御礼を申し上げたい。
僕の塾生のご家族も、大船渡や女川で被災し、家や財産をすべて流されてしまったご父兄がいる。また僕のブログを通じ、避難してきたはずの一関が放射能のホッとスポットと知り、さらに九州に引っ越された方もいる。
あの日から時間が止まったままだという人も多いだろう。2年間で喪失感など消えはしない。
今日は各地で鎮魂の祈りが捧げられる。しかし忍耐でこうべを下げる必要はない。怒りや悲しみを遠ざける必要などない。
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